英語教育どう変わる? (大学入試編)

今まで変わると言って、なかなか変わらなかった英語教育ですが、大学入試が変わることによって、小、中、高校も変わらざるえなくなってきます。そこで今日は大学入試についてお話します。2020年から大学入試が変わる、でもどんな風に?

民間試験を使って、読む、聞くに加えて書く、話す力が問われてきます。使える民間テストは8種類(英検、GTEC、IELTS、TEAP、TEAP CBT、TOEFL iBT、TOEIC)です。それぞれ目的が違うのにどうやって比べるの?と思うかもしれませんね。CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)という世界基準を使って測られます。こちらは6段階に分かれていますが、残念ながら日本の高校生の8割が、書く、話す力において最低のレベルに留まっています。ここを何とかしなくてはと言うことなのでしょうね。

一方大学入試において、どのように民間テストを使うかは様々です。英語の苦手な受験生をはじかないように受験資格を低いレベルに設定している大学もあれば、高ランクを取ることが有利に働く大学、学部もあるでしょう。過渡期なので、まだ決定していない大学も多いのが現状です。

一つ言えることは、文法や知識を知っているかではなく、何が出来るか、英語を使えるかを問う試験になってくるでしょう。例えば長文を読んで、要約が書けるとか、自分の意見を構成よく言えるという問題が増えてくるでしょう。そのためには読むだけではなく、聞けること、話せること、書けることが必要になってきますね。

2020年から始まる共通テストでも、筆記とリスニングの割合が50%:50%に変わり、リスニングが30%増えます。またリスニングテストは今までは2回聞くことが出来ましたが、1回のものも含まれます。

こういった能力は一朝一夕では身に付きません。英語を聞く習慣をつけ、使う練習をし、自分の意見を発表し、楽しく4技能5領域(聞く、読む、書く、話す=やりとり/発表)を伸ばしていきましょう。