夢がかなった日

コミュニケーションのための英語を教えるのは、英語だけを教えればよいわけではありません。自分の知っている英語を使って、自分の意見を人に伝えること、もっと深いことを言えば伝える内容をもつこと、聞く態度、身振り手振りを使って表情豊かに話すこと、違った意見を受け入れること、など一言では言い尽くせません。ユーモアも大事なセンスですね。なぜならユーモアは人をhappyにするばかりでなく、コミュニケーションを豊かにしてくれるからです。

こんな生徒が育ってくれたらいいなという夢が、二つありました。一つは生徒が英語で冗談を言ってくれること、もう一つは英語で世界に発信してくれる生徒を育てることです。

まず一つ目の夢が最近かないました。Our school というトピックで、生徒がチャットの練習をしていました。これは質問、答えは1ポイント、さらに1文足したり聞き返したり、コミュニケーションワードを使ったら2ポイントと、話した文の数によってポイントを競うレースです。以下会話。

K君”where do you go to school?”

Sさん”I go to the New York Junir High School.”

K君”How do you go to school? “

Sさん” I go to school by airplane.Then take a taxi…..”

と話が弾みました。長年折に触れくだらない冗談を言ってきた甲斐があったと思った瞬間でした。なぜならユーモアも大事なおもてなしだからです。私は生徒達に、”Telling a lie is not good, but you can tell a lie if it makes people happy.”と言っています。それから新たに、冗談を言ったら2ポイントというルールを作りました。

二つ目の夢は、英語で世界に発信してくれる生徒を育てることですが、これは知らない間に生徒がやっていました。デズニーの写真などをアップして、英語でブログを書いている生徒がいました。彼女は英語を生活の中で実際に使って世界に発信していたのです。

好きこそものの上手なれ、英語の楽しさを知った子供たちは自主的に伸びていきます。英語の楽しさを伝えることは、先生の一番大切な仕事です。そして今は生徒たちに楽しませてもらっています。感謝です。

 

 

 

小学生と中学生のゴール

保護者会を開くにあたって、カリキュラムを説明するために、保護者向けのプリントを作りました。

小学生は何ができるようになるのか?ゴールはなにか?また中学生以降、小学生の時に学んだ英語をどうやって活かしどのようなカリキュラムで進んでいくかをここでも紹介させて頂きたいと思います。ご参考になればと思います。

☆英語力ってなんでしょう?

英語を知っている  +  英語を使える 

知っているだけでは英語は使えるようになりません。英語はコミュニケーションのツール(道具)です。実際に対話形式のアクティビティー等を通して、英語をどんどん使っていくことによって英語力が身に付いていきます。             

Play and Learnでは、小学生の時にたくさん聞いて話して、英語を使う楽しさを学びます。知識としての英語ではなく、どうやって使うかと、英語を使う楽しさをリズムごと教えます。そして論理思考が発達してくる中学生から文法も教えて、使っていきます。パソコンを動かすにはデータだけではなく、それを動かすソフトが必要です。この教室では先にソフトにあたる使い方をを教えて、後からデータにあたる知識を入れていきます。そうすることによって、子供たちは英語を使う楽しさを感じながら、英語力をつけていくことができるのです。

 

 

☆小学生英語のゴール

1.たくさんの英語を聞いて(input)、まずは聞いたまま言ってみる(output)

   言い換えによって言えるセンテンスを増やす。→ 英英回路をつくる。

  子供はスポンジの様になんでも吸収できる耳を持っているので、すぐに聞いたまま真

  似して言うことができるようになります。 

  ジェスチャーを使って表情豊かな英語を話しましょう。

  細かいことを気にせず、シャワーを浴びるように、かたまりで英語を聞きます。 

2.フォニックスを学び、英語の耳と口を作ると同時に読み書きができるようになる。 

  読み書きができるようになったら、今まで聞く話すことによって覚えたことを、今度

  は文字によって確認していきましょう。

  5、6年生からは文のルールを学んでいきます。また歌や会話を通して、いろいろな

  文法にも触れています。歌う話すで終わらせるのではなく、文法に気付かせる活動を

  していくことによって、中学以降倍速で文法を教える基礎を作っていきます。

3.ペアやグループで話していくインタラクティブ(対話形式)な活動を通して、英語を

  使う楽しさ、コミュニケーションの楽しさを経験しましょう。

  英語が楽しい、好き、得意という気持ち(モチベーション)が強いほど、英語力は伸

  びていきます。

4.人前で堂々と発表ができる。

  英語を話すためには慣れ、度胸が大切です。こうしたことも訓練すれば誰でもできる

  ようになります。

☆中学生のゴール

1.コミュニケーションを円滑に進めていくテクニックを使って、長く会話ができる。

  質問と答えだけでなく、A=answer(答えて) =add(付け加えて) =ask back

 (聞き返す)の練習をすることによって長く会話できるようになりましょう。コミュニ

 ケーションを円滑に進めていく言葉を使って、会話をすることも練習してきます。

2.人前で堂々と長いスピーチ、トークショー、プレゼンテーションができる。

  英語のリズムで、身振り手振りを使って表情豊かに話しましょう。

  上手に人前で発表するためには、その訓練が必要です。こうした経験が子供たちを育

  てていきます。

3.自分の知っている英語を使って自分の意見が言える。

  自分の話したいことを言うためには文法を理解することが必要です。オリジナルのプ

  リント教材で文法のエッセンスを学び、理解したら、読む聞く書くという実践を通し

  て使うことにより、身につけていきましょう。