Yippee-yippee-yay!

年長から2年生のクラスでBenjiという絵本を扱っています。3回目のレッスンで、絵本を見せると、生徒達から、冒頭のセリフ”Yippee-yippee-yay!”が力強く、リズムよく 飛び出してきました。

難しい言い回しもあるので、1冊全部読めるようになるには時間がかかるだろうと思っていましたが、レッスン中にすごろくゲームなど、アクティビティーをと通して、センテンスを練習していくと、あっという間に1冊言えるようになりました。その英語の力強いこと。

子供はお話しの中に入り込んでいけます。

子供は理屈なしで、かたまりで文をリズムごと覚えることが出来ます。

子供は日本語なしでも意味を理解することが出来ます。

そして今は冬休み、毎朝起きてきて言うそうです。”Yippee-yippee-yay! No school today!Can we go outside and play?” (絵本のセリフ)

そして子供は使う事も出来るのです。

冬休みの間当分続きそうです。(笑)

メンタルは大事

“This is for you!と言って、”はにかみながら生徒が渡してくれたラブレター。NちゃんとHちゃんは5歳と7歳の姉妹。

「ティーチャ―だいすき、ありがとう。えいごがんばる」とかわいらしい字で一生懸命書いてくれました。Hちゃんは私を見るとジャンピングハグしてくるユニークな女の子、「いつもかわいいね。」とお世辞?おち?も忘れません(笑)。Girls festival、 女の子という歳ではありませんが、子供たちのおかげで♪嬉しい雛祭り♪となりました。ちなみに今まで生徒からもらったお手紙は大事に取ってあります。

またある生徒はレッスンが終わって私のところにやって来て(レッスンはonly English なので)、「英語、好きだったけど、もっと好きになった!」とにこにこしながら囁いてくれました。

子供たちの言葉やきらきらした笑顔は私の日々のエネルギーです。

保護者の方からも嬉しいご報告をいくつも頂きました。

「うちの子は積極性がなく、学校も休みがちだったのに、ここに来るようになって学校に行き出した。」とか「性格が変わって、自信がもてるようになった。」等々。

楽しい、英語好き、がんばるというポジティブな気持ちは言語を学ぶ上でとても大切です。気持ちがオープンになっていると、言葉が出てくるばかりでなく、耳も聞こえてくるからです。

これは経験から言えることですが、自信がないとき、面白くないと感じているときは言葉が聞こえてきません。洗濯物干しの横にパソコンがあるので、洗濯を干しながら私はパソコンでTEDというプレゼンテーションを聞いていますが、気持ちがダウンしているときは聞こえにくいですし、また興味のないテーマだと聞こえが悪いです。一方楽しい、面白そうと感じているときは、耳が開いて聞こえてくるのです。

言葉はコミュニケーションのツールですから、言葉を教えるときに、生徒の気持ちをオープンにして、自信を持たせてあげることはとても大切です。また生徒にとって面白い教材を選んでいくというのは大事なことだなと感じる今日この頃です。

 

夢がかなった日

コミュニケーションのための英語を教えるのは、英語だけを教えればよいわけではありません。自分の知っている英語を使って、自分の意見を人に伝えること、もっと深いことを言えば伝える内容をもつこと、聞く態度、身振り手振りを使って表情豊かに話すこと、違った意見を受け入れること、など一言では言い尽くせません。ユーモアも大事なセンスですね。なぜならユーモアは人をhappyにするばかりでなく、コミュニケーションを豊かにしてくれるからです。

こんな生徒が育ってくれたらいいなという夢が、二つありました。一つは生徒が英語で冗談を言ってくれること、もう一つは英語で世界に発信してくれる生徒を育てることです。

まず一つ目の夢が最近かないました。Our school というトピックで、生徒がチャットの練習をしていました。これは質問、答えは1ポイント、さらに1文足したり聞き返したり、コミュニケーションワードを使ったら2ポイントと、話した文の数によってポイントを競うレースです。以下会話。

K君”where do you go to school?”

Sさん”I go to the New York Junir High School.”

K君”How do you go to school? “

Sさん” I go to school by airplane.Then take a taxi…..”

と話が弾みました。長年折に触れくだらない冗談を言ってきた甲斐があったと思った瞬間でした。なぜならユーモアも大事なおもてなしだからです。私は生徒達に、”Telling a lie is not good, but you can tell a lie if it makes people happy.”と言っています。それから新たに、冗談を言ったら2ポイントというルールを作りました。

二つ目の夢は、英語で世界に発信してくれる生徒を育てることですが、これは知らない間に生徒がやっていました。デズニーの写真などをアップして、英語でブログを書いている生徒がいました。彼女は英語を生活の中で実際に使って世界に発信していたのです。

好きこそものの上手なれ、英語の楽しさを知った子供たちは自主的に伸びていきます。英語の楽しさを伝えることは、先生の一番大切な仕事です。そして今は生徒たちに楽しませてもらっています。感謝です。

 

 

 

小学生と中学生のゴール

保護者会を開くにあたって、カリキュラムを説明するために、保護者向けのプリントを作りました。

小学生は何ができるようになるのか?ゴールはなにか?また中学生以降、小学生の時に学んだ英語をどうやって活かしどのようなカリキュラムで進んでいくかをここでも紹介させて頂きたいと思います。ご参考になればと思います。

☆英語力ってなんでしょう?

英語を知っている  +  英語を使える 

知っているだけでは英語は使えるようになりません。英語はコミュニケーションのツール(道具)です。実際に対話形式のアクティビティー等を通して、英語をどんどん使っていくことによって英語力が身に付いていきます。             

Play and Learnでは、小学生の時にたくさん聞いて話して、英語を使う楽しさを学びます。知識としての英語ではなく、どうやって使うかと、英語を使う楽しさをリズムごと教えます。そして論理思考が発達してくる中学生から文法も教えて、使っていきます。パソコンを動かすにはデータだけではなく、それを動かすソフトが必要です。この教室では先にソフトにあたる使い方をを教えて、後からデータにあたる知識を入れていきます。そうすることによって、子供たちは英語を使う楽しさを感じながら、英語力をつけていくことができるのです。

 

 

☆小学生英語のゴール

1.たくさんの英語を聞いて(input)、まずは聞いたまま言ってみる(output)

   言い換えによって言えるセンテンスを増やす。→ 英英回路をつくる。

  子供はスポンジの様になんでも吸収できる耳を持っているので、すぐに聞いたまま真

  似して言うことができるようになります。 

  ジェスチャーを使って表情豊かな英語を話しましょう。

  細かいことを気にせず、シャワーを浴びるように、かたまりで英語を聞きます。 

2.フォニックスを学び、英語の耳と口を作ると同時に読み書きができるようになる。 

  読み書きができるようになったら、今まで聞く話すことによって覚えたことを、今度

  は文字によって確認していきましょう。

  5、6年生からは文のルールを学んでいきます。また歌や会話を通して、いろいろな

  文法にも触れています。歌う話すで終わらせるのではなく、文法に気付かせる活動を

  していくことによって、中学以降倍速で文法を教える基礎を作っていきます。

3.ペアやグループで話していくインタラクティブ(対話形式)な活動を通して、英語を

  使う楽しさ、コミュニケーションの楽しさを経験しましょう。

  英語が楽しい、好き、得意という気持ち(モチベーション)が強いほど、英語力は伸

  びていきます。

4.人前で堂々と発表ができる。

  英語を話すためには慣れ、度胸が大切です。こうしたことも訓練すれば誰でもできる

  ようになります。

☆中学生のゴール

1.コミュニケーションを円滑に進めていくテクニックを使って、長く会話ができる。

  質問と答えだけでなく、A=answer(答えて) =add(付け加えて) =ask back

 (聞き返す)の練習をすることによって長く会話できるようになりましょう。コミュニ

 ケーションを円滑に進めていく言葉を使って、会話をすることも練習してきます。

2.人前で堂々と長いスピーチ、トークショー、プレゼンテーションができる。

  英語のリズムで、身振り手振りを使って表情豊かに話しましょう。

  上手に人前で発表するためには、その訓練が必要です。こうした経験が子供たちを育

  てていきます。

3.自分の知っている英語を使って自分の意見が言える。

  自分の話したいことを言うためには文法を理解することが必要です。オリジナルのプ

  リント教材で文法のエッセンスを学び、理解したら、読む聞く書くという実践を通し

  て使うことにより、身につけていきましょう。

mpiの日

今日は、論文”トップダウンとボトムアップの融合による英語のピラミッドの形成”で書かせて頂いたmethodを、講演で紹介させて頂きました。お忙しい中沢山の方に来て頂き、ありがとうございました。
なんと洋子先生もいらしてくださり、恐縮千万、私のテンションもぐっと上がりましたが、おかげさまでとても楽しく講演をさせて頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。

アクティビティーをもっと皆さんに体験して頂けたらよかったのですが、時間が押してしまい、私たちが実践して見て頂くものが多くなってしまいましたが、分かって頂けましたでしょうか?
アクテビティーはいくつかパターンがあり、色々応用することができます。煮たり焼いたり皆さんの味付けで楽しんでもらえたらと思います。
先生が楽しいと感じるときは必ず生徒も楽しんでいるはずです。

またmagazineの説明がじっくりできなかったのですが、全体としてのイメージをつかんで頂けたら思います。QA100やSpeech Navigatorを使って、リズムよく言えるセンテンスを増やしていくと同時に、今世界で何が起こっているかをmagazineを通して知る。またmagazineはネットを使って読む、聞く、コメントを書く、チャットをするなど、コミュニケーションの為の英語を育てるためには色々な可能性がある教材だと思っています。個人ベースですが、6月頃magazineのワークショップを行う予定です。ご興味のある方はご連絡ください。

小学英語の完成期

日本人はどうして英語が苦手なのでしょう?それは知識としての英語しか知らないから、使う楽しさを教えてもらっていないからです。たくさん聞いて、発語して、身振り手振りを使いながらコミュニケ―ションをとる楽しさを体験すること、英語のリズムを体得することが小学生には大事です。

Play & Learnでは、まず耳から英語を入れて、とにかく真似て言ってみる。言えるようになったら、ゲームやアクティビティーを通してどんどん使っていきます。

またフォニックスを積み上げていくことによって英語の耳と口を作るだけでなく、読み書きの基礎を作り、耳から覚えたものを目で確認していきます。また高学年では既に体験した文のルールを書くことによってより確かなものにしていきます。

昨日はバンビクラスのレッスン、小学5、6年生のクラスです。
レッスンは体験型ですから、子供達は遊びに来ている感覚、子供達の目はキラキラしています。言われなくてもCDは自主的に聞いてくるので、難しい文でもすぐに言えるようになります。
絵本はI’ll teach my dog 100 wordsという長いお話を扱っていますが、、3週目にして、全員CDのリズムと音で言える、また自力で読めていました。\(◎o◎)/
はたして意味は分かっているんだろうか? ほとんど分かっていました。細かいところは / で区切っていくslash dividing methodによって理解を深めていきます。
関係代名詞も最上級も既に経験しているから文のルールもすっと入っていきます。

1年前小学生から中学生までを体系的にどう育てるか、を模索して論文を書きました。
王道はないと思いましたが、近道ではありませんが、確かに道はあります。たくさん英語のシャワーを浴びて、育って、高学年は小学英語の完成期です。そしてそれはとても楽しい道のりです♪

黄金の耳

ハムスタークラスでのレッスン、今日の歌は早口言葉の♪Peter Piper♪

♪Peter Piper picked a peck of pickled peppers.
If Peter Piper picked a peck of pickled peppers,
how many pickled peppers, did Peter Piper pick?♪

ご存じのとおり、ハムスタークラスは1と2、2つのクラスに分けて、同じレッスンをしています。

まずはハムスター1、早く歌えるようになりたかったのでしょう、ある子が本を取り出して読み始めた。するとみんなもつられて本を取り出し、ぶつぶつ読み始めた。読もうとするから歌えない。消化不良の顔をしたまま、次の会話のアクティビティーに突入。

かたやハムスター2、いつものようにまずは耳から、ばんばんとリズムをとりながら、塊で入れていく。あっという間に全員が歌えるようになった。

子供はスポンジのような何でも吸収する耳をもっている。特に小学生は再生能力が高く小学生時代はRepeating period の黄金期である。この時期にたくさんの英語をインプットしておきたいものである。

英語はまず耳からリズムごとが基本、ということをあらためて感じた1日でした。