読み物に対する想い

本を愛する全国の多読仲間の先生たちと共同でブログを書いています。
今回は、私の番で、読み物に対する想いを綴りました。
https://tadoku-yomikikase.amebaownd.com/

以下、抜粋して載せます。

しあわせな読み聞かせの原点

函館のMIKIさん同様、私も我が子達が小さかった頃の本の読み聞かせが原点です。
子ども達が小さかった頃、毎晩絵本を楽しんでいました。お気に入りの絵本は何度も、同じ場面でキャッキャッと笑い声をあげ、怖い場面では布団に潜り込んでじっと耳を澄ませて聞き、 お話の続きを一人ずつ作って繋いでいったり、絵本に出てくるパンケーキを焼いて食べてみたり、絵本が作ってくれた「しあわせな親子の時間」は宝物です。

英語教室を始めて間もない2002年、洋書絵本に魅了されました。Eric Carleの大胆な色づかい、Dr.Seussのユニークな発想など、和書の絵本とは違った魅力に心を奪われました。ある日、書店で「ちいさいおうち」の原書に出会えた時は、まるで昔からの友達に出会ったように感動したことを今も覚えています。2005年多読学会があると知り、沢山の新しい本やタドキストと言われる方々との出会いから、多読を本格的に始めたいと思いました。しかし何が多読指導なのかもよく分からず、今も試行錯誤を繰り返す日々です。

 

いっしょ読みからひとり読みへ

教室では、幼児さんや低学年のクラスは読み聞かせに加えて、ひとりずつ同じ絵本を持ってしっかり読む 「いっしょ読み」を楽しんでいます。物語だけでなく、絵をよく見る、言葉遊び、ライミングなどの音遊びなどしながら、みんなで一冊の絵本をじっくりと読んでいきます。時にはお料理したり、劇あそびをしたり、新しい登場人物を作ったり、我が子と一緒に和書の絵本を楽しんでいた時と同じように、洋書絵本を十分に楽しんでいます。

フォニックスを学んで一人で文字が読めるようになると、ゆるやかに「ひとり読み」のスタートです。もちろん「いっしょ読み」も読み聞かせも継続しています。ここでもお話の続きを考えたり、4コマ漫画を作ったり、じっくり丁寧に読み物に向き合っています。

高学年になるといよいよ多読の開始です。図書の貸し出しもはじまります。5.6冊借りて帰って、しっかり読む人もいれば、なかなか一人では本が読みにくい人もいます。なので中、高校生でも「いっしょ読み」をし、たまに読み聞かせもしています。

 

がんばらない多読とは?

読みものだけでなく、他の指導もまだまだ試行錯誤の連続ですが、特に多読については自教室の実践は多読と言えるのか?自分程度の知識と読書量で多読を指導していると言っていいのか?常に自問自答です。
そんな時、鈴木祐子さんがこのグループへ誘ってくれました。皆さん、正解のない多読について熱い思いのある方ばかり。皆さんとスカイプを通して話すうちに、正解がないということは、全て正解なのかもしれないと思うようになり、ふっと肩の力が抜けました。
「がんばらない多読」って、沢山読んでも読まなくても、どんなジャンルでも、楽しく続けているだけでいい。それなら私も仲間になれるなと思いました。また絵本が繋いでくれた大切な仲間に出会えました。

しあわせ送り

我が子達と絵本を読んでいた時、本を好きになってほしいと思う気持ちよりも、絵本を通して、いろんな経験を通して、心優しく育ってほしい、豊かな人生を送ってほしいと願う気持ちの方が強かったです。そして、実は一番自分が楽しんでいたと思います。
娘が嫁ぐ日、「ママが毎晩読み聞かせをしてくれたから夜が来るのが楽しみだった。自分も子供ができたら一緒に絵本を読みたい。」と言ってくれた言葉は私の宝物です。
高校受験を終えた生徒のお母様から、嬉しい報告も頂きました。受験を終え帰宅するなり、英語の試験に出た長文問題が面白くて、時間を忘れるところだったとお母様に報告したそうです。中学3年から私の教室で多読を始めた生徒さんだったので、こんなに丁寧に読み物に向き合えるようになってくれ、嬉しくてたまりませんでした。

絵本や読み物が運んでくれる「しあわせな時間」を多くの人に届けることができるよう、「しあわせな読み聞かせ」、「がんばらない多読」を細く、長く続けていきたいと思っています。

プロサッカー選手による「夢の授業」

JOY CLASS 卒業生で現在タイ1部リーグでプロサッカー選手として活躍している西原拓夢君が来校し、中・高校生に彼がどのようにして夢をかなえることができたか?をアジアの国の様子も交えながら話をしてくれました。

小1からサッカー選手になる夢を持ち続け、夢にまっしぐらの拓夢は、幾度となく挫折を味わっています。高校1年で、レギュラーに選ばれず、悔しい想いをした時、どうすればレギュラーになれるかと考えて、陸上部の監督に直談判して、毎朝陸上部の練習に参加し、午後はサッカー部の練習に参加していたそうです。おそらく、陸上部のメンバーからも先生からも白い目で見られていたはず。しかし、サッカーのためなら、他のことは全く気にしなかった!とのこと。最後は100mダッシュを100本走るのが陸上部の恒例とのこと。夢のためなら、弱音を吐かずやりとげたとのこと。

最初はミャンマーで単身乗り込んでトライアルテストを受けさせてもらい、獲得したプロサッカー選手への道。ミャンマーからラオス、タイと3か国目です。なぜ、サッカー選手になれたのか?夢を実現できたのか?との問いに、「あきらめなかったから」「人の目を気にしなかったから」との答えが返ってきました。

参加していた中高生からもよい質問がたくさん出ました。
中2Nちゃん、後悔して落ち込むとなかなか立ち直れない。どうすれば立ち直れるか?
西原君は、反省はするが、後悔をしたことがない。失敗したら、どうしたら良くなるかを常に考える!落ち込む必要はない。次はよくなるだけ!との前向きなアドバイス。
皆に豊かな人生を送ってほしいと願っています。そのためには、心を開いて、果敢にチャレンジする強いマインドをもってほしいと思います。
拓夢は並外れたバイタリティーの持ち主で、夢を実現してきました。「自分の軸をしっかりもつこと。」「人の目を気にしないこと」「あきらめないこと」彼のメッセージがいつか彼らに伝わるといいなと思います。

ハロウィンレッスン??

昨年から、ハロウィン合同発表会を曜日単位でクラス合同レッスンに変更しています。

まず、ハロウィンとは?を簡単に勉強してからハロウィンに関する絵本(クラスによって読む本は変わります)を楽しみ、年齢に合わせたゲームをしました。14,5年前ごろは、まだまだハロウィンの認知度も低く、異文化体験として、保護者の皆様にもご協力頂き、仮装した子ども達を連れて、trick or treatを楽しんでいました。今や学校や子ども会などでもハロウィンパーティを楽しむ時代。また、渋谷交差点では、今年もハロウィンの仮装をした若者が暴走していました。ハロウィンは仮装をして大騒ぎするものではありません。JOY CLASS では、きちんと外国の文化として異文化を理解し、じっくり楽しむ事にしています。地味なハロウィンレッスンですが、子ども達と過ごすハロウィンナイトは楽しい???

木曜クラスは、地元で有名なパティスリーWararaさんからクッキーのサプライズプレゼントが??ありがとうございました!