今年度はどのクラスでも出席シールを渡すとき、そのシールに因んだQuizを出している。フォニックスをやっているクラスは、スペルに関係したものも出す。
Jくんに出したのは「P-H-O-N-E」で、ちゃんとphoneが返ってきた。電話のシールをMABに貼ると、スイスイとボードの前に歩いてきた。何をするのかなと見ていると、電話の絵を描き始めた。
それで戻るかと思いきや、今度は赤いマーカーで何やら書き始めた。
Thes is PHOne. (緑字は私)
口で言えても、まだ文で書く練習はしていないので驚いた。
正にねらい通り、ネイティブと同じ「意味→音声→文字」の順序で習得していっている。
私たちが中学で教わったのとは全く逆の順序だ。私たちのときなら、先生が黒板に
This is a phone. と書いて、それを読んでくれて、「これは電話です。」という意味ですよ、と教えてくれたと思う。
音声を先にインプットしている今の子どもたちは、お母さんが子どもに繰り返し聞かせて間違って言ってたら直して、そうして覚えていく母語習得と同じ順序なのだ。
実物や絵を見て(意味をわかりながら)This is a phone.と何度も音を聴き、そして最後に文字で間違えながらもだんだん音と同じように書けるようになっていく。
だから、家で絵本(歌の本でも会話の本でもABCの本でも絵本になっている)を見ながらCDを繰り返し繰り返し聴くことは本当に大切だ。
絵本を見ながらのCDは母語のお母さんやお父さんと同じ役目なのだ。
と、改めて感じさせられた日である。