英語を話すには勇気が必要です。

夫の海外赴任に伴い、ドイツ、ハンブルグのインターナショナルスクールに、息子は、中学3年生から高校卒業までいた時の経験談があります。息子は、小学校時代にもイギリスの滞在していたので、長いブランクはありましたが、英語での生活を楽しめることができました。

そのインターナショナルスクールには、英語で生活した経験が無くて、中学生になってから、高校生になってから日本からやってくる生徒が多かったです。自分から留学したいと来ているわけではないので、子どもたちの中には、「英語なんて嫌だ。日本語で生活したい。」という日本人としか話さないというケースも多く見られました。 授業で発言もせず、卒業の時に担任の先生が、「〇〇の英語は、一度も聞いたことが無い」という生徒もいました。また、日本人グループにいないと意地悪されるケースもありました。

そんな中、英語を話していくのは、とても勇気がいります。英語話者のクラスメートもとてもむつかしい年齢、たどたどしい英語を話す友人は持ちたくないという厳しい時期です。

その語学の壁を乗り越えることは、とても大変なことですが、乗り越えた生徒たちには、一生の宝物になる英語力が身についていきました。残念ながら、ずっと日本人グループにいた生徒たちは、海外生活を経ていながら、その時期には、なかなか英語が身につかなかったようですが、その悔しさがあって、その後の人生では、その経験を生かしていくようでした。

日本で、日本人のクラスで、英語をきちんと大きな声で話し、発表会のステージで英語で発表する経験は、そんな「本当の異文化社会」に入った時に英語を使うための第一歩です。

しかし、生徒にも生徒の事情があります。「英語なんて話さなくてもこまらない」という環境の中で、上記のことをしていくのも勇気が必要です。勇気も経験が助けると思います。英語学習が成功するかどうかは、この「勇気が持てるかどうか」だと思っています。