イベント授業について

ハロウイーン、クリスマス時期になると講師仲間の方たちが、とても悩みます。「毎年、同じゲームではあきてしまうので、パーッと盛り上がるゲームを常に考えていく必要があるから大変。」と。保護者の方々も子どもたちも、異文化に触れる楽しい時間を期待されているのだと思います。いろんな工作を考えていく先生もいます。

私自身の経験ですが、生活していた国の友達のご家庭では、そんな派手なゲームをしていたのを見たこともなく、もっと宗教的な家族での行事でした。

ハロウイーン行事がさかんなアメリカで暮らしたことがないのですが、息子家族が住んでいて、「アメリカでは、ハロウイーン時期、仮装して、家を飾り付けて楽しむ」ということを知りましたが、その国に根付いている心の行事のようです。

クリスマスについては、子どもたちの楽しみは、プレゼント。クリスマスツリーの飾りつけも楽しく。でも、特別なゲームをして盛り上がるということは、幼稚園でも学校でもありませんでした。

讃美歌を歌って、みんなで楽しむということは、よく、行われていました。そして、特別な料理を楽しむという感じです。

当教室のクリスマス授業は、幼児さんたちは、おやつを配りあい、みんなの気持ちがいっぱいになったおやつを持って帰ります。 紙皿で、クリスマスプレートを作成ということもしたりしますが、飾りつけを手作りという気持ちに通じていると思います。

小学生以上は、クラスメートとのプレゼント交換です。何にするか自分で、あるいは保護者と考えてもらいます。だいぶ以前に、交換用のプレゼント、「用意しておいたわよ」とママに渡され、何が入っているか知らないという生徒が出現したのにびっくりし、保護者の方々には、「考える時間に使ってください」とお願いしています。

授業は、ゲーム中心ですが、目的があります。「英語だけでゲームの方法を理解し、実践する時間」「友達と仲良くなる時間」「今までインプットしてきた英語を確かめる時間」という風にしているので、特別なクリスマスのためのゲームは用意しません。クリスマスソングを歌って、チーム対抗カルタ取り、チーム対抗イントロドンゲームなどです。しかし、英語の力だけを試すゲームだけではなく、他の力で競うゲームも必ず入れます。お互いを知る上でとてもいいです。(例年、同じですが)

「ハロウイーンもクリスマスも、特別なアイデアのゲームを毎年考えるということはしない」というと、「すごい、それでゆるされているとは、特別な教室ですね」と言われるのですが、本来、その国で行われている行事には理由があるので、異文化理解ということであれば日本風にアレンジしない方がいいなと思うこともあります。

「英語教室だから、夢のような盛り上がるゲーム大会があって当たり前」と期待されているので裏切れないという教室は、先生たちの努力でなりたっているようです。