効果的に伝える態度

伝える内容がしっかりしていても、ぼそぼそ小さな声で自分にしかわからない英語で伝えたとしても伝わりません。また、しっかり英語を発音していると思っても、世界にはいろんな英語が存在します。それを補う「伝える態度」が必要です。

悲しいことは悲しいように、うれしいことがうれしいように伝えないと伝わりません。日本語は、態度が大げさでなくても、ことばで表現できますが、英語では、ことばだけでは伝わらないことがあります。

これも以前ブログで書いたと思いますが、イギリスで、私は、日本人ママたちとフラワーアレンジメントをイギリス人の先生に習っていたことがあります。私がお休みした次の回に行くと、先生が、「○○たちは、本当に習いたいの? 悲しそうだけど」と言いました。必死に英語を話していると厳しい顔になっていたらしく、「感謝のことば」も「できるようになってうれしい」という言葉も、表現力で伝わっていなかったようでした。

高学年になっていくと、思春期ということもあり、「とりあえず英語を言えればいいのよね」となりがちです。そこに気づいてほしくて、様々な仕掛けをしています。

今回、県の発表会で3年生3クラス、4年生3クラスがスキット(小さな劇)演目で参加しますが、3年生の1つのクラスの表現力がすばらしく、さっそく記録し、4年生のクラスに見せたところ、「何が自分たちに足りないか、即時にわかり、殻を破った生徒」たちがいました。もともと力はあるのですが、恥ずかしいという年齢になっていて、棒読み英語、小さな声で止まっていました。

幼児さんたちは、たくさん英語で遊んでいるので、英語は、DVD,CDで聞こえてくる英語しか知りません。そのまま、日本語と同じ感覚で使っています。これをずっと維持できたらと苦労していますが、だんだん口が開かなくなる高学年です。

伝わらない英語ができるようになっても、大変残念だと思います。表現力、英語のリズムが鍵です。