アルファベット習得は、ほめることから。

ことばを習得するためには、いろんなことをしていきます。母語を習得する過程と同じです。

犬を見て、「わんわん」とママが言えば、「わんわん」と真似をし、次に「犬」ということばに置き換え、「犬とはこういうものだ」という認識ができるので、知識が増えていきま。知識は、ことばに宿っています。

次に犬を見て、「dog」と聞けば、そうか、「dog」ということもあるんだという、頭が発達し、ことばには、ひとつだけではなく、違う言い方もあるという論理が一つ芽生えます。それも、大事な考える力だと思っています。

で、日本語で培った犬についての知識は、「dog」にも当てはまっていきます。音を聞けば、物語の中でも、ストーリーを追いかけていけます。音の記憶が、一番覚えやすいそうです。

ただし、9、10歳までは、目の前のものを覚える力は、すぐれているが、常に接していないとその記憶が消えるという時期と言われていて、その後、自分の頭の中にインプットされた言葉を入れるカテゴリーができ、体系化していけるので、かなり、長く覚えていられるということを言われることがあります。

なので、幼児さんの英語は、身近なもの、幼児さんたちが好きなものを取り上げることが無駄がありません。まず、そういうものでないと興味はありませんし。

で、アルファベットも、音から入り、楽しいものという認識から、いろんな分野からアプローチします。

書き写す力を一緒に養うことができるのが、アルファベットのいいところだと思っています。

まっすぐの線を書く力、カーブが二つあることを認識する力。すべては、知能に繋がっていくと思います。

年長さんんで、「きれいにアルファベットを書き写せる生徒」から、「どうしても、まっすぐ線が書けない」「mの山が二つあることがわからない」「WとM」の違いが認識できないという生徒まで、いろいろいます。同じ時期に、アルファベットの練習を始めた生徒たちです。

文字に対する力は、こんな風に幅がとても広いです。認識できない生徒こそ、早くからたくさん練習することが先へ繋がると思っています。でも、「怒られて、テストされて、どうしても覚えろと言われて」の中では、絶対にしたくありません。

何を書いても、ほめてもらえ、そのほめてもらえる状況をたくさん、作りたいので、何回も書いていくうちにできるようになります。

ほめることがとても重要です。