⑥発表会の振り返りをしました

英会話というと、「どんどん難しい英語がすらすら言えるようになればいい」ととらえがちです。しかし、それだけでは、足りないです。人と英語でコミュニケーションできる力の一つとして、「テイームワークを達成するために発揮する力」も必要と思っています。

発表会は、その練習になるといつも思っています。「だれかが何とかするでしょう」ではなく、「自分がなんとかしていく」という気持ちの生徒が多いクラスは、とても頼もしいです。そういう生徒があらわれていない場合、どうしてもバラバラの発表です。しかし、いつか気づくと待っています。

発表会は、保護者の方が、自分の子どもの発表を見にに来る機会だけではありません。たくさんの経験を生徒ができる機会です。

「自分の発表のために自分が努力する」、「クラスとしてどうしたらいいか工夫する」、「発表会で他の発表を見て学ぶ」、「振り返って次へのステップとする」

という風にいろんなものが詰まったものです。

英会話ができるとは、「英語を体験的に使うことで人として成長していく上で成り立つ」と信じています。それは、教室でクラスの仲間と一緒だからこそ、成し遂げていけるものではないでしょうか。たまたま、どうしても個別クラスになっているケースもありますが、他でチームワークを学んでくれていると思います。

英語をしゅっと早く覚えられても、「自分だけ上手になればいい」という気持ちのままでは、もったいないです。しゅっと覚えられないお友達にどんな助けができるだろうかという気持ちが育った時に大きく飛躍します。能力の高いお子様をお持ちの保護者には、なかなかご理解していただけないことですが、これも経験でしか養えないことです。それができるようになった生徒は、素晴らしいです。

また、しゅっと英語が覚えられない生徒は、とても努力します。この努力する力は、あらゆる場面で力を発揮します。英語をしゅっと覚えられる生徒は、挫折した時に山を乗り越えにくいこともありますが、努力が身に付いた生徒は、強いです。見習えます。

「ペーパーテストの成績が人生を位置づける」という考えで教室を運営していません。英語を身につけるという山坂を生徒と一緒に乗り越え、人生の大波に生徒たちを送り出したいと思っています。中学生で次のステップを目指す生徒たちがいます。事情があって6年生で卒業していく生徒は、大きな区切りまで来てくれ、とても嬉しいです。そこまでも一緒にいられなかった生徒たちも、ここでの経験を生かしてくれると信じています。

自立した学習者になることも目標です。自分でなんとかするのですが、どうしたらそれができるか、いろんな経験をしながら方法を知り、自分の力としてほしいいです。

母語以外でコミュニケーションする力を身に着ける中で達成できることです。