その1
いつも一人で早めに来るのに来ない。心配になってママに電話する。出ない。お宅にもする。出ない。メールする。送信して直ぐ、ママと二人、何だか重たい空気で上がってきた。学校でケンカして泣いてたという。耳が真っ赤に腫れてて保冷剤で冷やしながらレッスンをスタート。
予定外に彼が大好きなCatChatから始める。Unit1と2のバラバラにした絵カードを広げ英語が言えるカードから拾っていく。いつもの半分ほどの声だが次々にクリア。直ぐ出てこないのはしばらくじっと考えて言う。普段家でよく言ってるらしい “That was close.”(危なかった~!) を言い間違えそうになった当たりから笑顔が少し戻ってきた。24枚中勘違いしたのは2枚だけ。カードを裏返して自力で読んで確認できるのがすごい。
WE CAN! Starter Unit13, My Family and Other People(家族だけでなく、おじさん、おばさん、いとこ、友だち、隣人)を導入する。子どもたちは家族のことばが大好きだ。声も動きもどんどん大きくなり、終わったころには完全に復活してたし耳の赤みも取れていた。
聞いたところ、仲良し同士で手を繋いでいて手を離したことで揉め、彼が先に蹴って、相手が本を投げつけた模様。でも、二人とも謝って仲直りしたとのこと。
良かった、良かった。
その2
最初のMABタイムは極力簡単に済ませて、肝腎なレッスンに早く入りたいと思っている。
出席シールを貼って、リスニングの時間を聞いて、宿題をしたかチェックして、教室で使うことばを通しで練習しているときのこと。
終わりの方に “How do you spell xxxxxx?” (xxxxxはどうつづるのですか?)というのがある。いつもはそれぞれの名前や簡単な単語のスペルを尋ねて終わるのに、今日はなぜか一人にお母さんのスペルを聞いてしまった。
それからが大変。言えなかったのが悔しかったのか、どうしても言いたいと言う。それも家族全員。犬の名前もリクエストがあったが今日はノータイム!
お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、きょうだいの名前をノートに書いた。同居していないおじいちゃん、おばあちゃんは名字も異なるし、中国人のお母さんの名前は結婚しても変わらないし。3人クラスで今日は1人欠席だったが、全員出席だったらMABタイムだけでどれだけかかったことか。
子どもたちは本当に家族が大好きだ。
それを実感した1日であった。
それに、来週からスペルを聞く楽しみが増えた。