音読・多読

この3学期から、どのクラスも、
今年の4月から導入するはずだった絵本を前倒しで入れています。

今までのOpen Classで、上学年の発表で親しんできたせいか、
2年生や3年生の「I like coffee, I like tea」や
「Mary had a little lamb」は、みんなとても楽しく歌っています。

4年生は本来6年生で読む「The goose with the golden eggs」
5年生は、中学生で読む「Gorsch the cellist」(セロ引きのゴーシュ)

松香先生は読書家で、今の仕事をやってなかったら、
小説家になっていただろうというくらい文学が好きで、
特に、宮沢賢治文学をこよなく愛していて、
その思いで作られたのが「Gorsch the cellist」です。

もちろん、どの絵本もCD付きなので、
子どもたちは心地よい音楽につられながら、
絵本の世界に引き込まれているようです。

昨日の5年生のクラス。
東京のキッズコンテストでBest Performance賞を取った凌子ちゃんのクラスです。
凌子ちゃんが賞を取ったことで、他の生徒にとっても身近になったのでしょうか。

一昨年、スキット部門でBest Performance賞を取った蓮君が、
スキット作りだけでなく絵本にも興味を持ち出したようです。
渡して直ぐに「Gorsch the cellist」が読めるようになっていました。

この絵本は、擬音語たとても楽しくて、
蓮君がおどけて、とても面白く楽しく読んでくれます。
これがめちゃくちゃ面白い。
みんな大笑いです。
そうすると、他の生徒たちも、読みたくなったのでしょうか。。。

次の週には、全員が、擬音語のところを強調して、
とても面白く楽しく読みました。

どのお話を読むかは生徒に決めさせるのですが、
2月からは凌子ちゃんが発表した「I’ll not give into the rain」(雨ニモ負ケズ)。

昨日のレッスンで全員で読みました。
みんな、美しいメロディラインにのせて、
とても静かに、きれいな流れで読みすすめます。
一生懸命に練習をしてきた生徒の声が響きます。
凌子ちゃんは、東京の発表のときのように、
情感をこめて、しっかりと読んでいきます。

生徒たちみんなが、ひとつのかたまりになっているような感じです。
生徒たちも、友達の声を確かめながら、心をひとつにして読んでいるのでしょう。

とても心地よい空間の中で、私は子どもたちの声を聞き入っていました。

うちの生徒たちはどのクラスも一体感があるのは、
やはり、この音声教材のおかげだと思います。
全員で音読。全員で多読。
たくさん英語に触れて、たくさん文字に慣れて、
たくさんの音声をインプットしてアウトプットするけれど、
その奥に、もっと大切な「一体感」がないと、
子どもたちには英語が身に付かないのではないかと感じました。

今日、あるお母様からメールが届きました。
先日、国語の参観日だったそうで、
そのご感想を送ってくださったものです。

「今日は参観日でした。3年生は1人ずつ国語の音読です。
自分がどこに気をつけて読むかを説明してから読みます。

いろんな子のを聞きましたが、Yくんの説明を聞いて確信しました。
説明のしかた、顔のむき、声の大きさ、
どれも相手に伝えようと自然と気配りができていました。
わが子もそうでした。
音読自体はそれほど、他の子どもたちとの差はないと思います。
しかし、発表する際に、相手に伝える一言がわかりやすいんです。

普段の英語でのレッスンや発表の成果かな、
と私は妙に納得していました。」

という文章に、私も大きくうなづいています。
すばらしい!!!

今、国語教育は、いわゆる昔の読み書き重視ではなく、
「コミュニケーション力」を掲げ出してきたからです。
23年度の国語の新指導要領の中身も、
発表や人とのコミュニケーション力に力を入れています。

ご報告くださったママの視点のとおり、
英語の発表教育は、これからの国語力にも生かされます。

同じ言語ですからね。
3月の発表会に向けて、着々と準備が進んでいます。

ところで話が変わります。

先日、夢を見てあわてて目が覚めました。
夢の中で、クリスマスのイルミネーションの片付けをしていて、
「え?もう年末?え?もう?
あれ?この間年明けたはずなのに、もう年末?
え???私、この一年何してたの???
え~~~~~~~!!!何して過ごしたの~~~~~~!!!」
というところで目が覚めました。

混濁した意識が戻り、今が2月だとわかったときに、
どどっと疲れがでてきましたが、
その日のレッスンのときに、
ある方がチョコレートケーキを差し入れに持ってきてくれました。

あ~、バレンタインの季節だ。。。

季節感のある差し入れをありがとうございます!
まだまだ寒い2月ですね。
夢を思い出して、今年はまだたっぷりあることに安堵しました。