英語を読む力とmpi教材の関連について:高校3年生で困らないために

大学受験、トーイック受験、トフル受験の指導をしていて、「英語を読む力」が要といつも思っていました。では、「英語を読む力」は、どうやったらつくのでしょう。

「さあ、高校三年生だから始めよう」では、遅いです。中には、「9月まで部活です。10月から必死で問題集をします。」という勘違い高校3年生にもたくさん会ってきました。

英語力は、日本語力と同じです。ことばですから、少しずつしか育てることはできないと思っています。

英語を読める力をmpi教材との関連で整理します。

1、書かれている英語を音にできることー>音にできないと意味を頭の中で検索しにくい

: 漢字は、読めなくても、形で意味がわかります。ひらがなは、音にし、その音の意味を頭で検索しています。英語も同じです。書かれている文字を音になおして、その音の言葉を頭の中でさがします。

ー>英語の文字を音になおせる速さが速いほど意味を短時間で理解できます。

◎フォニックスルールが定着しているかしないかが要です。★ フォニックス教材

2、一つ一つの単語の意味がわかっても文として理解できないと内容を把握できません。

:単語ベースではなく、「センテンスベース」で英語を理解できる力が必要です。

->文法を知っている力だけでなく、「文法を使ってきた力」がとても役にたちます。また、決まり文句もたくさん知っている必要があります。

◎英語のフレーズを瞬時に理解できる力が役にたちます。★歌、チャンツ、会話教材

3、英文と英文のつながりを追いかけていける力が必要です。

:一つのパラグラフは「英語を書くルール」で、できています。また、パラグラフ同士も「英語を書くルール」でできています。そのルールを知らないと短時間で英語を理解できません。

ー>英文構成方法を意識しながら、たくさんの英文を読んでいく必要があります。

◎自分でスピーチ用の英語を書いてきた経験が生きていきます。「英語を書くルールを使っている経験」が読む時にも生きていきます。★スピーチ教材

4、書かれている内容についての知識が無ければ読めません。

:世界の同世代と同じことに興味を持ち、自分で考えていく力が無ければ、内容を理解できません。

ー>日本語でたくさん読書をし、いろんなことに興味を持ち、自分の意見を持ち、「英語の本をたくさん読んで、英語でも表現していく機会を持つ」ことで「英語で考える力」もあれば、語彙もインプットできいます。

◎4歳から15歳まで、自分の興味のレベルにあった英語に接していくという「ステップバイステップ」の環境が理想です。日本語だけではなく、「英語でも同じことを考えていく環境」は、英語絵本、英語読書です。たくさん、聞き、一緒に唱え、音読し、黙読していくという力です。★英語絵本、BBLシリーズすべて

私自身は、「海外留学に送り出すぐらいの年齢」を指導していて、「小さいころに戻りたい」という生徒の声をよく聞いていました。 また、反対に「小さいころから英語を始めさせてくれた親に感謝しています」という声も聞いています。

我が家の場合、「英語を限りなく母語の力に近づける力」が無いと教育を受けられないという環境の中で、子どもたちは育ち、「小さいころから苦労して母語と第二言語の中で暮らした」経験があります。とても苦労しています。簡単なことではありません。でも、「終わりよければすべてよし」と本人たちが言ってくれるので救われています。今は、英語に困らない生活ということだけではなく、「厳しい環境の中で生き延びた力」が役にたっています。海外で生活するのは、厳しいものです。自分でなんとかしなければ、誰も助けてくれません。我が家の4歳の孫娘、2歳の孫息子も挑戦中です。

日本で高校卒業程度で求められている英語力は、「10月からちょちょっと英語頑張れば、なんとかなる」という程度のものではないです。「大学生になったら、英語を聞き、英語を話し、英語を書き、大量の英語を読み、世界の学生と同じ話題について自分の意見を持てる人材」が求められています。

ちなみに、4歳さんが「僕は、将来を考え、英語を習いたい。」とは、ぜったいに言いません。ご家庭で、「どのような環境で子育てをしていくか」ということだと思っています。