ポイントをつかむ練習は、少しずつしかできないかもです

「お勉強の中でポイントをつかめる力をつける」ために、「お勉強をたくさんさせたらいい」と思われる保護者も多いと思います。

でも、生活の中でいろんな経験ができるのでは。 3歳の孫娘に洗濯物をたたむというお手伝いをさせた時に、本当に楽しくてしょうがないとしてくれました。

いつも、ママの方法を見ているので、たたみ方はできていました。そして、パパのはここ、ママのはここ、自分のはここ、弟のはこことわけて置いていきました。もう、ここに、「与えられた情報をカテゴリーごとにグルーピングする力」の芽生えがあります。観察もしていたかもしれません。

大きいものをたたむとき、小さいものをたたむとき、たたみ方を工夫していました。いつも、ママのやり方を観察していることもあってですが、それを楽しんでいました。「タスクを与えられたら、自分で工夫する」という学ぶ態度の練習です。

当教室では、「英会話たいそう、もっと英会話たいそうのカードシートを切って持ってくる」という宿題が出ています。保護者の方にもメールをしたので、保護者の方がご用意くださったケースもあるのですが、子どもたちが作業する中で、いろんな力がつきます。

カードの切り方ひとつでも、「短時間でうまくするにはどうしたらいいか」と考えます。低学年で、気づかない場合、教えてあげてもいいと思います。3年生以上なら、自分で考えられるのではないでしょうか。どういう袋に入れて、整理しておこうかということも考えるといい経験です。

ハロウイーンパーテイの時は、メンバーに配るおやつを持ってきます。年長さんからぐらいからは、ママと相談して選ぶということもいい経験です。小学低学年でも、考える機会としてくれるママたちもいます。「ママが買ってきたから」というケースは、もったいないなと思います。

選択を間違えて、「こんなの持ってきちゃった」という経験は、とてもいいです。人間なんて、全部なんでもわかるわけではありません。海外で英語で暮らせば、間違えることばかりです。 間違えたからと落ち込んでいたら、生きていけません。「あ、そうか、こう考えればいいんだ」とポジテイブにとらえ、次につなげたらいいです。

子どもたちは、プライドのかたまりです。「プライドを傷つけられた」と思うと泣けて泣けてしょうがないこともあります。乗り越えることで、少しずつ平気になります。たくさん失敗して、たくさん乗り越えている生徒は、強いです。

「失敗しないように」、「お勉強以外のことはさせないように」という生活は、もったいないと思います。

5年生の教材で、お手伝いをしているかという英語を練習します。何もしたことがないという生徒がたまにいるとびっくりします。