英語を読むということ

小学1年生が文字を覚えた時に、「さあ、絵本は自分で読んでね」と渡しても、読めません。初めは、「あ・か・お・に・が・・・」としか読めないからです。「あかおにが・・・」と読めるようになるまでには、練習が必要です。

フォニックスで英語の単語を読めるようになるには、

1、単語の音声を聞いた時に、音がわかり、意味がわかっていること
2、単語の音の成り立ちに気づけるということ。
3、単語のつづりのルールを知っているということ(フォニックスルール)
4、いろんなフォニックスルールが使えるということ
5、単語を音声化し、すぐに何の意味か認識できること
6、知らない単語でも音声化できること
7、すぐに音声化できること
8、実際に本をしっかり読んでいくこと

の段階が必要です。当教室では、6までを終了したら、7の訓練のために、フォニックストランプを使用しています。文字認識の訓練です。子どもたちは、これが大好きです。

当教室では、「遊ばせるためにゲーム」をすることはありません。「ある目的を達成させるための活動」としてゲームをしています。子どもたちは、楽しみながらスキルを獲得していきます。

英語も人のことばです。私たちが母語を習得してきたと同じように、様々な力が必要です。

この7の力は、高校生が長文を読むときに本当に必要です。「正しく速く音声化できること」が速く読むには欠かせません。これができないので、読むことができない生徒もいます。(黙読をしている時も心の中で文字を音声化しています。単語の意味を頭の中で検索する時に、音声情報が欠かせません。)

「英語学習というものは、単語が書けて、文法が分かって、和訳ができること」という認識がまだまだ定着していることに驚くことがあります。
また、学校英語という領域でだけ学習していると生徒たちの認識も大学生になって「もっと英語の音が聞けたり、言えたりしたら良かったのに」と嘆くまで、気づかない生徒も多いと思います。