フォニックスルールを使って読むということ

春休みにBBLの本を読んでいく宿題を出しています。でも、読み方は様々です。

当教室で目的としている読み方を少し列挙します。

1、プレフォニックスの時代(幼稚園クラスから1年生)

  英語の音と物語を楽しむ時期です。

 フォニックスで英語を読めるようになるのは、「ルールで英語を組み立てる」ということですが、「知らない音の言葉は音声化が難しい」です。

  知っている音がたくさんあれば、組み立てがしやすいです。

 ルールを学ぶ前に、たくさん英語の歌を歌い、英語をまねたり、使ったり、絵本を聞いたり、まねたり、そんな経験が必要です。

2、フォニックス時代(1,2年生~)

 今、学んでいるルールをたくさん使う練習をします。

 一つのルールにフォーカスして練習し、はじめは、たどたどしい読み方しかできません。少しずつ早く読めるように訓練をしていきます。 

3、ポストフォニックス時代(4,5年生~)

 学んだルールを総合的に使っていく時代です。また、多読の時期に入り、知らない単語も音声化しながら、ストーリーをしっかり追いかけます。

 日本語にして意味を理解するのではなく、絵の情報、音の情報、前後の関係から、話の流れをつかむ練習です。

 「読む」ということは、「意味を推察、予測しながら進む」という行為です。

 「英文から読み取れる情報を獲得していく」ことから、「作者の意図を探る」ことが、読み方です。

 単純な絵本から複雑な難関私大の長文まで、していることは同じです。

 中学1年生から英語を学び、中学テキストしか読まない状況は、非常に過酷な学習環境だなと思えます。