ある少人数クラスで、昨年の参観日に起こったことです。
いつものように、ステージタイムとし、みんなで発表するゴールに挑戦タイム。
ママたちが来ていたことで、リーダー的存在の生徒が躊躇し、席を立ちませんでした。
それにつられ、他の生徒も席から動こうとしませんでした。
そこで、日本語が話せるように、玄関を出て、外で、日本語で話をしました。
「人の前で英語の発表をできないなら、英語を話す人たちに話しかけもできない。そんな勇気もないなら、英語教室に来ている意味がない。考えて」 と。
生徒たちは、教室に戻り、少し泣きながら歌い、ママの中には、もらい泣きをする方も。
さて、今年の発表会では、一人発表を大事にしています。 このクラスで、一人発表が嫌だという自分の気持ちを大事にする生徒がいます。 「みんなで発表するならいいよ」と。
うーん、確か、つい、こないだまでは、みんな一緒でも、ママたちの前でさえ、嫌だったのでは?
みんなで一緒なら平気となっています。 階段をひとつひとつ上っているかなと思います。
この生徒は、ひとり発表、少しならいいということで、ほんの少し、発表します。 ただ、他のクラスメートは、自分の気持ちを大事にし、たくさん、一人発表してもいいと頑張ります。
以前、自分の気持ちより、クラスのハーモニーに気をつかっていたようでしたが。
これも、一つ乗り越えたかなと思っています。
いろいろ体験をしながら、気持ちを育ててほしいです。