ご家庭の英語環境と教室との関係

「とりあえず週1回、英語に触れさせていれば、いいことが起こる」というお考えを持たれる

親御さんがいらっしゃると思います。

それについて、 一般的に言われていることがあります。

移民として英語を話す国(カナダ)へ渡った外国人の子どもの場合、幼児さんであっても、

「英語に慣れるのに1年、流暢に話せるようになるのに3年、学校の勉強についていけるように

なるのに5年かかる」という説があります。 

これは、ざくっとした説で、例外は、たくさんあると思います。

家庭で母国語を話し、第二言語として、幼稚園、小学校で英語に接するという環境です。

週一回の教室での英語だけでは、 「積み木を積んで、次の週までにそれを崩す」みたいな現象

かもです。

 自宅での英語環境がカギになります。 しかし、無理無理することではなく、 毎日の生活の中で

できる普通のことでいいと思います。 無理にさせると英語と苦痛が一緒になってしまい、

英語ぎらいを育てるかもです。

「単語をたくさん覚えさせなくてはなりません」と頑張っているご家庭もあるようです。

単語を知っているということは、知識があるということで、「コミュニケーションができる」ために必要

な一部の力に過ぎませんし、また、言葉は、単独では使わないので、単語だけを知っていても、

基本、役に立ちません。 場面と一緒に使えるフレーズの中に単語はあります。 ことばは、使って

いくことが一番大事と思います。 子どもたちにとって、お友達とのやりとりが楽しいです。 

「 自宅で練習した英語を教室で使っていく」 というサイクルができると楽しい時間が増えます。

残念ながら、「自宅練習ができません」という場合、積み木崩しかなと心配しています。 長く英語

教室に通っていても、結果が伴わないケースは、出てくると思います。