つなみ 被災地のこども80人の作文集

仙台の友人が、文芸春秋からでた
「つなみ 被災地のこども80人の作文集」
を送ってくれました。

この本を知ったときに、
手に取って読みたいと思っていたのですが、
日々の忙しさに忙殺されていて、
すっかり忘れていました。

宮城から帰ってきて、
「今の私には具体的に何ができるんだろうか。。。」
と自問自答していたのですが、
とりあえず募金活動くらいしか思い浮かばなかったのです。

今、毎回のレッスンのときに、
そのレッスンの学年と同じ学年の子供たちが書いた作文を、
生徒たちに読んで聞かせています。

みんな静かに聞きます。
高校生の生徒は涙を流しながら聞きました。

ママとキッズのレッスンのときも読みました。
ママたちも涙を流しながら聴いてくれました。

いつもは、レッスンの最初に読むのですが、
あるレッスンのときに、
最後の5分の時間で読みました。

作文を読み終えたときに、
Building Blocks Libraryの本読みがしたかった生徒が、
「BBLを読む時間がなくなった。作文の文章が長い!」
と口走ったので、

そういう気持ちではいけないことを強く話しました。

同じ日本で起きている甚大な被害と、
被災して本当に怖い思いと不自由な生活をしていることを、
同じ国に住む日本人として、
同じ世代として、
気持ちを共有して理解することが大事だと伝えました。

仙台の友人が言っていました。
実家の神戸で友人と話していると、
やっぱり、被災地に対する理解が少なくて、
何か気持ちがずれる感じがする。。。

今、ここにいる子供たちが、
将来、どこで暮らして、
どんな環境でいるかわかりません。

これからの未来を生きる子供たちの命をつなぐために、
災害の多い日本で、自分の命を守り、
自分や家族を大事にする子供たちを育てるために、

今、すぐに私ができることは、こういったことだと思っています。

子どもはとても正直なので、
さっきのように心に思ったことを言うことはあります。

「○○くんのお蔭で、
みんな、Junko先生が、なぜこの本を毎回読むか理解できたね。
彼の言葉がなかったら、こんな説明してなかったね。」

子供たちの顔が明るい笑顔になりました。