高校英語と児童英語のかかわり(4){基礎力3と4}

3,4について、書かせてください。

3、 インプット可能な英文にたくさん接する機会を持つ

理解可能であることが、それを覚えていく第一です。しかし、赤ちゃんがことばを覚えるときに、「理解が可能だから覚えよう」としているでしょうか。

①音が聞き取れる ②意味のかたまりとしてのことばの区切りがわかる
③マネをすることができる ④どんな場面で使われているか理解することができる
⑤自分でも使ってみて、正しい場面で使えるように練習を重ねる ⑥言えるようになった言葉を少しずつ変えて、使える場面を増やしていく ⑦数えきれないくらいの回数、その言葉を使い、長期記憶にインプットしていく

という過程を経て、ことばを覚えていくと読んだことがあります。

児童英語の世界は、この私たちが、日本語を身に着けてきた過程が一番効果があります。

④で、初めて、内容について、考える余裕が生まれます。

英会話たいそうという教材では、まず、歌って踊ってということを繰り返していき、カードで、場面を想像し、教室で、スキットを重ねていくことで、「どんな場面で使用するか」を体験していきます。「どんな日本語を使うときに、使う英語か」ということは、最終段階で、理解の一部として、出てきますが、基本、「その英語の場面を体験する」という教材で、「数えきれないくらいの回数、その言葉を使う」ということを目的とし、体にしみこませていきます。

そうすると、教室で、「あっ」とわかる瞬間があるらしく、「使ってみたら、ぴったりきた」という場面を迎えます。そうなると、「使える英文」の一つとなります。しかし、「日本という英語を使っていない世界」の中では、使う場面を常に作っていく必要があります。

一つの教材は、一回、授業で使用したから終わりではなく、いろんなアプローチで、何回も登場していきます。「スパイラルに英語に接していく」という考えからです。

4、 英文のデータベースを大きくしておく

①聞ける英文、②マネできる英文、③聞いてわかる英文、④使える英文というふうに一つの英文にたいするレベルあがっていきます。

どの段階のレベルであっても、先で、「英語のしくみを理解するための基礎文」として登場したときに、「はじめてではない英文として、登場する」と、その段階で、④までに行く速度は、違います。

早く、④までいけたら、英語のしくみを理解するという力に生徒のエネルギーを注ぐことができます。

スピーチアドベンチャーは、発話力を鍛える教材ですが、英文のデータベースとしての大きな力も持っています。1から3まで、基礎文は、忘れないように、すべて、毎回、つながった形で、練習を重ねます。しかし、一番の魅力は、「発表力を鍛える」というところにあるのは、むろんのことです。