高校英語と児童英語のかかわり(2){英語の基礎力は7つあります}

大学生、社会人の方も指導しています。みなさん、口をそろえて言うのは、
「聞ける耳があったときの力、話せる口があったときの力を持続する機会があったら、今、こんなに困らないのに」ということです。

つまり、
「児童英語の授業をきちんと続け、
中学生の時も音声インプットを欠かさず、
高校英語の教材も聞いたり読んだりすることを無視することもせずに、
英語学習を楽しく続けていたかった」
ということだと思います。

「必要な時になって初めて必要なことがわかる」というのは、人の常です。
私は、今、お預かりしている小学生、中学生、高校生の「先に待っているものが何か」を知る立場にあり、常に、そこを考えています

じゃ、小学生に、先で必要だからと「高校英語のリスニングをしっかりさせる」ことに、意味があるでしょうか。

「内容英文を先取り学習すること」で、本当の力は、ついているとは、決して思いません。

実は、一番大事な力は、「理解力相応な英語学習を展開するときに、それを身に着けていく基礎力を鍛えておく」ということが、本当の役に立つ力です。

1、 英語の音をキャッチできる耳を作っていく
2、 英語の音をまねできる口を作っていく
3、 インプット可能な英文にたくさん接する機会を持つ
4、 英文のデータベースを大きくしておく
5、 英語で発話することをいとわない態度を身に着けておく
6、 英語を英語のまま受け止める態度を身に着けておく
7、 自分のまわりでおこっていることに興味を持つ気持ちを育てる

保護者の方々に一番ご理解いただきたい7つのことです。

子どもたちにも、知っていてほしいですが、子どもたちは、現実の中でしか、生きられません。つまり、「今、楽しいこと」が一番大事なのです。だから、7つのことを身につけてもらうために、指導者が工夫していく必要があります。