明示的インプットと暗示的インプット

指導の中で、アウトプット、習ったことを使って何かをする前に、新しいことを学ぶことをインプットと言います。

インプットの中で、はっきりとターゲットを明確に提示して教える明示的インプットと

教えたいことがちりばめられていることをさせ、自ら気づかせるという暗示的インプットの方法が

あると言われています。

例えば、This is phonics という教材では、音の組み合わせを少しずつ訓練することができます.

ルールをしっかり学ぶ教材です。 BBLは、そのルールを使って読んでいくための絵本ですが、それを暗示的インプットに、当教室では使っています。

それは、英語の音がマネできる、データベースがたくさんあるという次に、すぐに覚えられるということができます。

そして、覚えられるから、絵を見たら、ストーリーがわかる、ストーリーから、一つ一つのことばの意味がなんとなくわかる、それを使ってみようかなと思えるという絵本学習の流れがあります。

その流れの中で、「ことばは、こんな音で成り立っている」と気づかせ、そこから、「ルールを学ぶ」ということができます。

明示的インプット、暗示的インプット、明示的インプット、暗示的インプットというふうに繰り返していくことは、実は、「自然な言語習得」にもなっていると思います。

日本語を話せるようになった時のことを思い出してもらえたら、わかると思います。

ところが、文法書を読んだり、文法の問題集をこなせば、英語がわかり、読めて、書けていき、テストで点数がとれるという指導をしている中学があり、へえ~~と思っています。

たぶん、指導されている先生は、外国旅行はしたことがないか、あるいは、天才に近い能力の持ち主で、そのやり方でも英語をマスターされ、だれでも、そうなれると信じていらっしゃるのかなと思います。