聞けるということ

母語である日本語に置き換えて考えてみましょう。

まず、音を聴き取れなくてはなりません。 そして、その音から、意味のかたまりの音のかたまりがわからなくては、フレーズは理解できません。 流れるように続く音の流れから、意味のかたまりの音ごとに理解していかなければ、言われていることはわかりません。

音のかたまりを捕まえられても、その意味がすぐに理解できなければ、全体の意図はつかめません。

たくさんの場面に遭遇し、音のかたまりの意味をすぐに理解できるようになって、話の意図をとれるようになります。

英語でも、音のかたまりをつかまえられなければなりません。日本語の音節と違います。 また、意味がセットで音をとらえなければ、聞いたときに話の意図がわかりません。

中学生の古い学習の方法は、目からで、音は無視する傾向にありました。 漢字のように、ひとつひとつ単語を覚えて組み合わせる方法です。

その方式で学習されてきた保護者の方には、今の英語教育を受け入れるのは、難しい時もあると思います。

まず、たくさん、たくさん、意味がわかるものを聞いて、音と知っていることばのデータベースを作ります。

歌、チャンツ、絵本、決まり文句フレーズ、そして、自分で作っていくフレーズ、友達とやりとりするフレーズ、スピーチ、すべて、言葉のデータベースです。

「忘れることとの闘いです。」 接していなければ、すぐに忘れる年齢です。 ずっと使えるようにしていくには、繰り返す以外にありません。どうやって繰り返しますか? 問題集にひたすら取り組んで繰り返した大人は、それだと思うかもしれませんが、歌、チャンツは、繰り返しに非常に有効。

「歌ばっかり歌って、いつ勉強させてくれますか?」と疑問に思われる保護者がいらっしゃるのは、当然かもですが、ずっと歌っていきます。 歌は、英語を忘れさせません。 

聞けるということは、まず、音がとれるようになることー>音のかたまりがとらえられ、意味と結び付けられることー>わかるフレーズのデータベースを蓄積し、応用していく

という感じです。