クリスマス

クリスマスシーズンは、
一年で一番思い入れのあるシーズンです。

初めて日本離れてアメリカ・ミシガン州の留学生活を思い出します。

初めての海外体験と、
初めての知らない家庭に入って、
家族の一員として生活する留学生活が、
期待と不安の中始まりました。

夏の陽気が残る9月と、
秋が深まる10月は、
新しい生活や慣れない文化に、
戸惑い驚き、でもいろいろと支えられ、
少しづつ語学力もついてきて、
HalloweenやThanksgivingなど、
日本で体験したことのない行事を楽しみ、
家族や親族が集まる集いに、
日本から来た私をみんなが歓迎してくれて、
だんだん生活に慣れてきたころ、
ふと気が付いたら、
外にはしんしんと雪が舞い降りて、
あれだけ鮮やかだった木々の緑が枯れ葉になり、
見るもの全てが色あせてきて、
毎日うんざりするくらいの、
雪の毎日。

暖かい四国で育った私には、
夏のはじける元気がどこかに行ってしまって、
同じ世代の姉妹たちとも、
行き違いがあったり、
アメリカ社会の抱える問題にも、
目が向くようになったり。。。

完全ホームシックがやってきました。。。。
あんなに楽しく刺激的だった生活が、
孤独と寂しさと、
何をやってもうまくいかず、
来たときより、
コミュニケーション能力が上がったのに、
心が通じないもどかしさ。

日本の家族に何通も手紙を書いたり、
寂しさをカセットテープに吹き込んで送ったり。

そんな重く暗い雲の中を、
ふらつきながら歩いているような時に、
私の心に鮮やかでまばゆく温かい光がめにとまりました。

街角や街路樹や庭先や市庁舎に、
色とりどりにライトアップされたイルミネーション。
宝石箱のようなきらめきがあまりにも美しく、
心にだんだん明るさと元気が戻ってくるのがわかりました。

ホームシックから立ち上がり、
一段とアメリカ生活が自分にフィットした一ヵ月後、
母や家族からとても心配をしているという手紙が届きました。

心配かけてごめんなさ~い!
もう私立ち直ってしまって元気です~!

と言う手紙がまた一ヶ月後に日本の家族に届いたと思います。