流される心理

今朝あるTV番組を見ていたら

最近ニュースになった話題をとりあげて
それらに共通する点を話し合っていました。
最近のニュース:STAP細胞の発表と一連の記者会見、対応、ゴースト作曲家、偽装食品、原発などなど
それらに共通するのが、その場の空気に流され易い日本人。
でも流される心理というのは人間共通らしい。その方が楽だから。
ではどうしたらいいのか、
という事をコメンテーターたちがそれぞれ言っていたのですが、
その中で一番印象に残ったコメントは「教育」だというのです。
どういう教育かというと
自分で考えること。
自分の”意見”と”事実”を区別する事、
自分の意見には客観的な理由をつける事。
そういう教育をしていく事が大切、というコメントでした。
ちょうど私がこの「こぼれ話#342」の中で
レベル9に書いていた事でした。
中3で自分の意見を述べる練習、というのは
単に英語という語学を学ぶという事だけではなく
思考を深め人間として成長していくということなのです。
これを中3生で学ばせよう。
英語でやらせよう、と考えた松香洋子ってすごい!
mpiの9年間カリキュラムってすごい!と改めて思いました。
中3でいきなり意見を言うのは難しいと思いますが、
実はレベル5からその下準備を始めているのです。
今、レベル5はSpeech Adventure 2 Unit 1で自分の好きな
教科について話していますが、
何故その教科が好きなのかを付け加えます。
常に「なぜ」という理由を問われ始めるのがレベル5なのです。
こうやってレッスンでいつも理由を言う練習を重ねて
中3生で意見交換ができる様になっていくのです。

この練習が「流されない」「自分で考える」人間を作っていくのですね。
それは時に非常に厳しく辛いこともあると思いますが。

このTV番組を見て
生徒さんの人間としての成長に関わらせていただいている職業だという
認識を新たにし、気持ちを引き締めました。