レッスンこぼれ話#372、私の考え

@橋本

レベル7
初めての定期試験が終わった生徒達。
英語が一番よく出来たそうで、よかったです。
間違いがスペリングミスというのはちょっと残念。
BBLはレベル6のブック2”Meet a Mommy”に入りました。
まず表紙の絵を見ながら話をしてから
CDを聞きながら文字を目で追って黙って読みました。
聞き終わったとたんに「クスッ」と笑いが漏れました。
初めてのストーリーを聞き読みして内容を理解して笑えるって
うれしいですね!
“It’s funny.”(おかしい)というのが生徒の感想。
このストーリーの中心人物は今までに出て来なかった子なのですが
どう思う?ときくと
“Funny.” 確かにね。
そこでsilly(おばかちゃん)という言葉も教えました。
1年前、レベル4を初めて聞き読みした時は
ほとんどCDにもついて行けず困惑していたクラスですが
1年でずいぶん力が付きました!
レベル9
まずは修学旅行の話を聞きました。
京都と奈良に行って来たけれど、一番よかったのは
竹林の道だったそうです。
その竹林の道を出た所でフランス人に声をかけたのだそうです。
よくよく聞いてみると
修学旅行で外国人に英語で話しかける事が課題だったそうです。
でも、自分で話しかけることができず
タクシーの運転手さんが声をかけてくれて
話をすることができたそうです。
話しかけた人にはメッセージを書いてもらって学校に提出するのだそう。
なるほど、そうやって学校側は課題をチェックするのですね。
修学旅行に行った先(大抵京都と奈良ですが)で
外国人に話しかける、という課題を出す中学校が多い様です。
私はこの課題に疑問を感じています。
第一に京都や奈良で見かける外国人というと
彼らも貴重な時間を使って観光に来ている人たち、という事でしょう。
日本という国の伝統的な場所をゆっくりと見て歩きたいでしょう。
そこに中学生達が次から次へとやって来て
ぶしつけ的に話しかけられ、メッセージを書かされるとしたら
どうでしょうか。
以前そのような目に遭った外国人の感想を読んだことがあります。
無償で英語の勉強に付き合わされている、
うっとうしい、迷惑と書いていました。
個人的な意見で、日本の中学生と話をする事を楽しんでくれる
人もいるでしょう。
そういう優しい人の方が多いのかもしれません。
でも修学旅行をしている学校は何校もあって、
きっと話しかけてくる生徒は一人ではないはずです。
もう少し話しかけられる立場になって考えてもらいたいです。
それから外国人といっても見た目からすぐに外国人と分かるのは
ヨーロッパやアメリカ、アフリカ系の人たちでしょう。
アジアの人たちは話す言葉を聞けば外国人だと思いますが
外国人を捜す、という時にきっとごく自然に生徒達の視界からは
除外されていると思います。
ここにも問題があります。
第二にこの課題の目的は何なのでしょうか。
国際交流をする?
国際感覚を身につける?
よく分かりません。
このような事を課題としている学校側に
もう少し国際感覚を身につけていただいて
せっかく外国から観光にきている人たちには
ゆっくりと日本という国を楽しんでもらいたいです。
でも道に迷っていたり、困っている人がいたら
声をかけてお手伝いしてあげられたり
自然な会話をする機会があると良いですね。