レッスンこぼれ話#575(レベル8)

レベル8では2学期から現在完了形をGrammaring 3でしています。

2学期が経験、3学期が継続・完了です。
今日はその現在完了形がいっぱい出てくる絵本を読み聞かせしました。
私の好きな絵本で
ジョン クラッシェン作 ”I want my hat back”。
日本語訳は「どこいったん」です。
日本語訳は大阪弁なのです。
まずは大阪弁で読んでから、英語を読みました。
何回も出てくる”Have you seen my hat?” はきっと印象に残ったと思います。
実は絵本を読む前にテキストをしていたのですが、
その時にTIからbeenの意味は?と聞かれました。
beenはbe動詞の過去分詞ですが、それは彼の答えにはならないので
いろいろな例文を紹介しながらbeenの用法と意味を感じ取ってもらいました。
そんな例文の中から
“I have been to Hokkaido.”(北海道に行ったことがある。)は
goneではダメなのか、という鋭い質問。Good question!
そこで “He has gone to Hokkaido.”と”He has been to Hokkaido.”の違いを説明しました。(ここは日本語でしました。ちゃんとわかってもらいたかったので。)
なるほど。と思ってくれたことを期待したいしつつ、絵本を読みました。
すると、なんと絵本の一番最初の文が
”My hat is gone.” !!!
He has gone to Hokkaido.とはgoneの意味が違いますが
ぼうしがなくなってしまって、まだ戻ってきていない、ということが分かったと思います。
オリジナルの絵本を読み終わった時に
生徒が二人とも日本語訳がオリジナルと違うところに気づきました。
日本語訳の方が含みを持たせていて面白いと思います。
オリジナルがあってこその翻訳ですが、
この絵本は翻訳の方が面白いです。
大阪弁というのがまた良い。
オリジナルと翻訳ということもちょっと知ってもらえたのでは、と思います。