mpiパートナー会員のご紹介

2014年11月27日

矢野恒子さん

ことばの広場3丁目

兵庫県神戸市

●mpiとの出会い

---英語指導者になろうと思ったきっかけ、ご自身の教室を開設しようと思ったきっかけを教えてください。またmpiを知ったきっかけや、mpiを選んだ理由を教えてください。

わぁ、このトピックは少し長くなります。しばしご勘弁を。

ロシア語が専門で外務省に入りながら何か問題を起こしたのか(笑)、空気が合わなかったのか、故郷に戻り地元の高校英語教師として全エネルギーを注いでいた父と、戦後の混乱期に忙しく働く親御さんを助けるため幼稚園を始めた僧侶である祖父の意志を継ぎ、幼稚園教諭として働く母を見て育った私は、何故か教師にはならないでおこうと思っていました。

小4で「サウンド・オブ・ミュージック」を見て、「ことば・山・音楽」の美しさに打たれ、漠然とその3つに触れていられたらと願っていました。
中学時代の学校英語は解らないことがないほど得意で好きでした。しかし、周りの全ての大人に反抗していた高校時代は、英語のみならず全教科をサボり本当に勿体ないことをしたと思いますが、これも私の選んだ道です。
中3でキャンプやスキーの楽しさを知り、高校、大学とワンダーフォーゲル部で北から南の山に登りました。最後の山はマレーシアのキナバル山(4,100mほど)です。

就職したのは河合楽器製作所本社海外事業部で、そこで出会った人生のパートナーが海外駐在となり、現地では前々から準備していた外国人に日本語を教える日本語教師としての仕事にのめり込んでいきました。最初のフルタイムの職場は、直説法が売りのイギリス人校長の民間語学学校でした。mpiのオールイングリッシュが相当な覚悟を必要とするのと同じように日本語だけで日本語を教える難しさを感じました。空き時間に他の言語のクラスを取れる特典があり中国語、マレー語、インドネシア語、スペイン語、フランス語の触りを直説法で学びました。今でもいくつかの音が耳に残っています。その後、高専や大学、そして自営の学校で今の10倍位働かせてもらいました。

帰国後、元教え子たちが生活しながら日本語を使える場として山小屋のような小さなゲストハウスを始め、地元の人々と交流できる場にしたい、それなら近所の子どもたちが先ずは英語を学ぶ場にもしたい、しかし良い先生を雇うのは金銭的に難しい、それならと思い立ち、未経験の児童英語の市場調査に三宮のジュンク堂に丸2日間通いました。そこで出会ったのがmpiの「9年間カリキュラム」の本でした。初っ端から山の例えがあって直感的に「これだ~!」と。
調べると直ぐに名古屋で9年間カリキュラムのセミナーが1コマあり、受講後迷うことなくmpiでいこうと決めました。浅草の叔母の家に滞在する日程と、mpi新宿での初級セミナー、J-SHINEのセミナーがちょうど重なり、40名以上のクラスメートと熱い夏を過ごしました。秋には大阪での中級を受け、いろいろな方のサポートの下、ラッキーなことに翌年の4月からmpiパートナー教室を始めることができました。
こうして今年5年目を迎えています。失敗は山ほどありますし、できていないこともたくさんあります。心を強く持って諦めることなく進んでいきたいと思います。

 

●児童英語指導者について

---児童英語指導者になって、苦労したことは何ですか?

日本語教師時代、対象は学生と社会人がほとんどでしたし自分の子どもがいないので、正直小さな子には恐怖感があって、生徒は小学生だけだといいなぁと勝手に思っていたら、最初の年はほとんどが幼児さんでした。あまりの可愛さと面白さに恐怖感は直ぐに消えましたが、予測のつかない行動や感情を表すのに驚きの日々でした。何かに熱中する子どもたちの、その才能の芽を摘み取ることなくガイドしていく難しさも感じています。また、発表会などでついおしゃべりに夢中になる保護者(子ども)にイエローカードを出すこともあります。よその子の成長にも興味を持ってもらえたら大成功です。

---児童英語指導者になって、楽しかったこと、良かったこと、児童英語指導者の醍醐味などを教えてください。

子どもたちが何か発見したときの何とも言えない顔を見るとき、どんな小さなことでも自分で考えて工夫が見られたとき、できなかったことが地道な練習の結果でできたとき、邪気のない創造性に溢れた絵や工作を見るとき、フォニックス導入DVDのヨメルとカケルと同じ気持ちになっているとき、自分で読めたとき、自信が持てたとき、保護者といい触れ合いがあったとき、ミスのない発表も素晴らしいけれど高揚した気持ちから思わずアドリブが出たりチームメート同士の相乗効果でハッとするような発表を見せてくれたとき、大小の感動を味わっています!

  

●趣味など

---今はまっていること、夢中になっていることは何かありますか?

英語落語で高座名は「がんばっ亭そこそ子」です。冥途の土産におもしろい小話をいっぱい覚えようと思っていますが未だ未だ先は長いです。

それから若いクラシック畑の先生にヴォイス・トレーニングを受けて童謡など歌っています。子音が強過ぎるとか口を大きく開け過ぎるとか注意されます。あんまり褒めてもらえないので、モティベーションのためにもっと褒めてくださいと恥を忍んでお願いしてから、調子に乗ってウキウキと練習しています。

---気分転換の方法は何かありますか?

散策です。キャラクターのある喫茶店やお店を見つけて、そこで過ごしたりオーナーと話したりすることです。古い家を改装する番組や新聞のチラシで間取りを見るのも好きです。

---今まで行かれた国で特に好きなところを教えてください。

16年住んだシンガポールは第2の故郷で、人も言語も食べ物も大好きです。周りの東南アジア諸国にも親しみを感じます。あとは妹が嫁ぎ生涯働いていたシドニー、従妹が長く住んでいたバンクーバー、親友が生まれ育った北京です。それぞれの家をベースキャンプにして散策したので思い出深いです。

 

●mpiへの要望

---mpiの好きなところはどこですか?

魅力ある教材を次々に出版してくださるところ、楽しいイベントやセミナーがたくさんあるところ、いろんな決まり事で拘束せず自由な気持ちで伸び伸びと安心して働くことができるところ、大手のようにTVなどに莫大な広告費を使っていないところです。

mpiのみなさんは多種のお仕事をこなしてらっしゃるので、お身体を鍛えて頑張って続けていただきたいです。

 

●メッセージ

神戸近辺でお泊りの必要があるときは、山小屋風ですがどうぞお越しください。mpiフレンド価格でご提供いたします。

-----------------【 ことばの広場 3丁目(兵庫県神戸市)】-----------------
ホームページ: http://mpischools.jp/kotobanohiroba3chome/
小学校低学年で始めても、高学年で始めても、全てに対応できるカリキュラムと教材を揃えてお待ちしております。