2009年2月2日
兵庫県小学校英語活動報告/
「宮水ジュニア」活動報告
~担任の関わりが児童の意欲を高める~
JTE(日本人英語指導者)、MPIパートナー会員
米澤智子 兵庫県西宮市在住
レポート:小学校英語の現場から
子ども達の様子
授業の前半は決まった流れなので、日直さんたちが前に出て、あいさつ、歌などの声かけをしてもらいます。初めは恥ずかしそうでしたが、慣れてくると何も言わなくても前に出て、やってくれるようになりました。8回目(2ヶ月半)頃から、主活動でのアクティビティで「Let me try!」の子ども達が出てくるようになりました。一方で、生意気盛りの子ども達、元気すぎる子ども達もいて、やりにくいこともあります。毎回、暇を与えないようなプランを考えなければなりません。

給食を頂いていたときの話です。(給食を毎回、どこかのクラスで食べて子ども達とコミュニケーションをとるようにしています。自腹です。) 前年度までネイティブが来ていたので子ども達は、私がどこかのネイティブだとか(どう見ても日本人ですが)、日本人でもずっと外国で生活していたのだろうと思っていたようです。子ども達の予想に反して、私は日本人で生まれも育ちも関西で、海外に住んでいたのは数ヶ月と知り、「日本に住んでても英語を話せるようになるんや」「じゃあ、僕らもそんなんなれる?」と聞いてきました。私はすかさず大きくうなずいて “Yes!You can!! Yes! We can!!” と答えました。その時の子ども達の表情は私の宝物です。

通じる英語はリズムから The goose with the golden eggs CDつき絵本
通じる英語はリズムから
The goose with the golden eggs CDつき絵本

現場の先生方
担任の先生のクラス運営により大きく左右されると感じています。担任の先生が大きく関わっていただくことで、子ども達の意欲も高まるようです。11月はチャレンジ月で、テーマが自由でしたので、The goose with the golden eggsより、チャンツ劇「The boy who cried “Wolf!”(おおかみとさけんだ少年)」を6年生で取り入れました。

毎日CDを聞くようにお願いし、最終回はクラス内で班ごとに発表したのですが、毎日CDを聞かせてくださった先生のクラスは、大成功!あの短いチャンツが生き生きとした劇になりました。先生からは、「班の仲間同士でジェスチャーを確認しあい、表現することでみんなで楽しむことができ、覚えたことで自信になった。インプットは大切ですね。音楽会の行事もあり、大変でしたが。」とお話されました。忙しい合間をぬって聞かせていただけたと涙が出るほどうれしかったです。担任の先生の意識が英語活動の大きなポイントだと確信しました。

最近、地域人材と市教委の意見交換会がありました。どの小学校も「先生たちは困っている。」「小学校での英語活動を行う意義をなかなか理解されていない。」「先生の意識がまだまだ高まっていない」と共通の悩みが出ました。先生方の負担は予想以上に大きく、必ずしも歓迎されていない様子です。しかし、市教委は活動の主導は担任に移行していくように私たちに要望してきます。私も慣れ始めた頃から、先生にroutine work(あいさつ、天気など)をお願いするなど、アクティビティの見本、出題等、発表時の仕切り、コメント等をお願いしています。先生には無理せず少しずつといった感じです。

3)今後の課題
2つ挙げました。
  • 先生方と極力コミュニケーションをとりつつクラスの状況に合わせ、児童達により良い活動を提供していきたいという姿勢を感じてもらい、信頼を築いていくこと。
  • 他教科との関連性を持たせたり、子ども達の意欲を高めたりする内容を提供し、英語活動に前向きになっていただけない先生方に公立小学校で英語活動を行う意義を少しでもご理解いただき、面白いと思っていただくこと。

毎回、奮闘していますが主役は子ども達です。子ども達が活動を通して、お互いに通じる楽しさ、自信、やる気につなげていける様お手伝いしていきたいです。


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