mpiパートナー会員のご紹介

2015年04月13日

古長直美さん

SPROUT English School

大分県由布市

●mpiとの出会い

---英語指導者になろうと思ったきっかけを教えてください。

長いこと、子どもの手が離れたら英語を使う仕事をしたいと思っていましたが、4人の子どもを育てるうちに、子育ての経験と英語力の両方を生かせる仕事をしたいと思うようになりました。きっかけは夫が脱サラしたことで、今しかないと思い立ったのが10年前です。

---ご自身の教室を開設しようと思ったきっかけを教えてください。

当時は福岡県に住んでいましたが、夫の実家がある大分県に引っ越してから民間の英会話学校の非常勤講師として就職、5年目の春、突然学校が破産宣告して倒産しました。教室が閉鎖された後の生徒のことは全く顧みられることなく、未使用の教材費や年間の授業料の返金にも応じない会社に憤りを感じつつも、後処理として半年間講師を続けた挙句、邦人講師は不要と言われ、自分のめざす教室を開く決意をしました。
 

---mpiを選んだ理由を教えてください。

非常勤講師として働いていた会社である程度のノウハウは学んだものの、自分で1から始めるとなると、どういう教材を使ってどのように指導していくのか不安だらけでした。ある晩、英語関係の情報をネットで探していた時に飛び込んできたのが「15歳で世界の同世代と英語でコミュニケーションがとれるように」という文句です。「何これ!?すごくない!?これこそ私が求めていたことだ!」とむさぼるように読み出し、実際に子どもたちが英語で話したり演じたりする映像を見ては「こんな子どもたちが実在するなんて!」ととりこになりました。でも受講費用がネックだったのと、セミナー会場がある福岡まで週末ごとに通えるか不安で、とりあえず初級プログラム(小学校低学年指導法)のみ受講することにしました。実際は初級プログラムから心をわしづかみにされ、無我夢中で中級プログラム(小学校中・高学年指導法)、上級プログラム(中学生指導法)と進んでしまいました。

●児童英語指導者について

---児童英語指導者になって、苦労したことは何ですか?

教えること以外に生徒の募集、経理、教材の発注から年間スケジュールの管理までをすべて一人でやるのは大変ですが、基本的に自分がしたいことをしているのでそれほど苦労とは思いません。自己表現が苦手な子どもたちの照れや恥かしさをどう取り除くかと言う点と、日本語を使わずにわからせる点については苦労しています。

---児童英語指導者になって楽しかったこと、児童英語指導者の醍醐味などを教えてください。

楽しいのは英語を使って自分の殻をやぶり、思いっきりはじけているときで、よかったことは、結婚以来いつかは英語力を生かしたい、と思ってきたことをあきらめずにいて実現できたことです。好きなことを仕事にしている以上の幸せはないと思います。
児童英語指導者としての醍醐味は月並みですが、子どもたちが少しずつ英語を話したり、読んだりできるようになる過程に立ち会え、一人一人の成長を長いスパンでみることができることです。
 

---児童英語指導者にはどんな人が向いていると思いますか?

素直で向上心のある人、物事を多面的に見ることができる人、役者になれるぐらいのジェスチャーやリアクションが取れる人。

---自身のどのような経験が、英語指導者という職業に生かされていると思いますか? 

当時は物珍しかった帰国子女の、耳から覚えた英語が中学で文法と出会い、進化させて今に至ったという経験や、極度の引っ込み思案だった自分がアメリカの小学校での経験を通して積極的な人間に変われたことが生かされていると思います。

●趣味など

老化防止のための卓球、下手の横好きの書道、最近はまっているキャンディソーダクラッシュゲーム(^_-)

---気分転換の方法は何かありますか?

読書、映画(DVD)を一人で観る、手紙を書くなど

---今まで行かれた国で特に好きなところを教えてください。

アメリカの開放的で人目を気にしないですむところ、グランドキャニオンの絶景、イタリアのおしゃれなファッションと美味しいパスタ&ジェラード!(^^)!

●mpiへの要望

---mpiの好きなところはどこですか?

ゴールがはっきりしている点、魅力的な教材とセミナー講師、向上心のある楽しい仲間。

---mpiに対する要望「もっとこうしてほしい!」「こういうのがあればいいな」などがあればぜひ教えてください。

日本人ならではの指導法はとても魅力的ですが、外国人だからこそできる指導法もあるので、mpiの指導法を身に付けた外国人講師を定期的に全国に派遣して、年に2回ぐらい地方の生徒たちが生の外国人と触れ合う場と機会を設けてほしいです。
 

●メッセージ

スイミングやお習字などの習い事は上達が目に見えますが、英語は日常生活の中で使う機会がないため、上達の度合いを確かめるのが難しいというのは先生方が誰でも感じられていることではないかと思います。その点mpiが設けている発表会の場は、生徒自身ができるようになったことを人前で発表することで自信が持て、保護者にも確認してもらいやすいので、準備、運営の大変さを考慮しても開催する価値があると考えます。
またMAB(※)のゴールは何をめざし、何ができるようになったかがわかりやすく表示されています。さまざまな理由から途中でやめる相談を受けるとき、私はMABのレベルを料理のフルコースにたとえて、「レベル2は前菜を食べたぐらい、レベル3から6まででスープ、サラダ、パンを味わい、レベル7,8でいよいよメインディッシュ、9でデザートとコーヒーまで楽しめるのに、途中でやめてしまうのはもったいないですよ」と説明しています。
そして私の教室は「人とのコミュニケーションをとるための英語を学ぶ場」であり、学校の成績をあげるための塾ではないことを言い続けています。ほかにも保護者会では「発音がいいのはきれいな字が書けるのと同じで、読めればいい程度の字ときれいで読みやすい字とでは印象が全然違う」という話をしたり、「ただがむしゃらに手足を動かして25m泳げるのと、きれいなフォームで泳ぐのとでは違うので、しっかり文法も勉強しましょう」などという話もします。よかったら参考にされてください。

パートナー会員のみなさん、確固とした9年間カリキュラムと素晴らしい教材を提供するmpiを信じて、これからも共にがんばりましょう。

※MAB=My Achievement Book--mpi9年間カリキュラムに沿って作られたゴールチェックができる生徒手帳

-----------------【SPROUT English School(大分県由布市)】-----------------
4年前にmpiの指導者の資格を取り、大分市の公民館で2曜日、別府市の個人宅で1曜日、由布市の自治公民館で1曜日、計4教室を開設。毎週曜日ごとに移動して指導しています。年に1度、全教室の合同発表会を開いています。

講師:古長直美
東京生まれの東京育ち、小学3年の冬に父親の仕事の都合で渡米、3年間アメリカの公立小学校に通う。中学、高校は普通の公立へ、大学でスペイン語を専攻。電子部品の技術カタログの翻訳の仕事を2年弱でやめ、結婚して福岡に引っ越す。以後20年間専業主婦として4人の子育てに専念。夫の早期退職に伴い、夫の実家がある大分へ10年前に移住。現在は有機農業を営む夫と義母、高校生の息子の4人で自然豊かな由布市に暮らす。