2014年1月24日
明日の授業に役立つ小学校英語教材
『Songs and Chants』 と
『Songs and Chants 2』

J-SHINE(小学校英語指導者認定協議会)
上級認定指導者
埼玉県さいたま市小学校英会話非常勤講師
岩永美津江

レポート:小学校英語の現場から

Songs and Chants【おすすめポイント】

1. 天気、色、曜日、月、アルファベット、日常のあいさつなど、基本英語を歌いながら楽しく身につけることができます。
“Hi, friends!”と併用すると最適です。
2. 歌の内容が全学年向けで、校内放送に適しています。繰り返し聞くことで、英語の音声に慣れ親しむことができます。

<活用方法>

1.授業の「始まり」「終わり」のあいさつとして
・♪Hello Songを歌い全員で始めの挨拶をし、♪Good-byeを歌い授業を終えます。
・歌詞にあった動作を付けると意味を理解しながら歌うことができます。

2.校内放送として(全校)
・英語は繰り返し聞くことが大事です。朝、休み時間、給食時などに放送します。時間帯によっては、各教室でDVD視聴をしても良いでしょう。
・放送で繰り返し聞き、慣れ親しんだ歌は、授業でも自信をもって歌えるようになります。

3.主活動の導入として(曜日・誕生月・アルファベット)
1)教科・時間割の単元:♪The Days of the Week
2)誕生日や季節の行事を扱う単元:♪The Months of the Year
3)アルファベット:♪Coconut Song, ♪The Alphabet Song, ♪Phonics Alphabet Song
・歌で導入する良い点は、リズムよく自然に英語が覚えられるところです。また、もし英語を忘れてもメロディーから思い出すことができます。

<アクティビティ>

1.♪The Months of the Year <その1>:(全学年)
1)CDを聞き、歌えるところから歌います。
2)CDと一緒に歌いながら、自分の誕生月で立ちます。
3)全員立ったら、今度は誕生月で座っていきます。
・やり方は、説明するのではなく、先生が自分の誕生月を言い、上記の方法で実際にやって見せます。

2.♪The Months of the Year <その2>:(歌リーダー)
1)歌に慣れたら、1~12と書いたカードを用意します。(1:January......12:December)
2)12人の有志が前に出ます。この12人は、歌のリーダーです。
3)1から12までのカードを順に持ち、他の児童と対面する形で一列に並びます。
4)CDと一緒に歌い、歌リーダーは自分の持ったカードの月が歌詞にでてきたら、カードを上に挙げます。
・先生に代わってクラスをリードし、多くの人とかかわりを持つ機会ができます。
・人が前に出て発表やリーダーをしたら、必ず拍手、感想、コメントをいいます。

3.♪Coconut Song:(アルファベット・全学年)
1) CD(DVD)をよく聞き、C・O・C・O・N・U・Tの発音練習をします。
2)指文字の練習をします。(DVDに指文字の振り付けがあります。)
3)CDに合わせ、指文字を作ります。
4)最後の部分の振りを付けます。
・C・O・C・O・N・U・Tの文字を体でも作ることができます。
・できたら発表会をするとよいでしょう。
・高学年では、時間を決め、グループごとに自分たちでジェスチャーを創作させ、発表会をします。 このような活動に慣れておくと、後にグループで創作し、発表する機会があったとき、すぐできるようになります。 この曲を初めて聞いた6年男子が、歌を聞くや否や両手で机をバンバンたたき「ハッ、ハッ、ハ~~!」と大笑いしました。 担任の先生によると、彼はその後一週間この曲を歌い続けていたそうです。

Songs and Chants 2【おすすめポイント】

・歌、「森のくまさん」の「ある日(ある日)、森の中~(森の中)」のように、歌が掛け合いになっていて、聞いたものを復唱し、 無理なく楽しく覚えることができます。

<活用方法>

1.授業の「始まり」の曲として:♪Hello~Cheers~(中・高学年)
・私の場合、英語を初めての学年には、Songs & Chants の♪Hello Songを使い、学年が進み慣れてきたら、Songs & Chants 2の♪Hello~Cheers~を使うようにしています。 ビートのきいた明るい歌で、手をたたいたり、振り付けしたりすると、さらに楽しく元気に授業をスタートすることができます。

2.国際理解:♪Rainbow(高学年)
・この歌にでてくる虹の色は6色です。虹の色は国によって違います。ことばや文化の違いで、見え方が違うという国際理解につながります。

<アクティビティ>

1.♪Hello~Cheers~
1)CDの後について掛け合いで歌います。
2)歌の終わりの“Yeahhhhh…”のところで、みんなでハイタッチ(Hi-Five)をします。
・慣れてきたら、歌う前に予め、「ハイタッチを5人とする」「目を見てスマイルする」「男女交互にする」など指示をしてから始めると、 いろいろな友達とふれあうことができ、コミュニケーション活動にもつながります。

2.♪Rainbow:(高学年)
1)自分の服や持ち物の中から、虹の色と同じ色を一色選びます。 2)CDと一緒に歌いながら、その色が聞こえたら、その持ち物を上にあげます。 3)曲の2番でそれを下げていきます。 ・子どもたちは、自分の服、ボールペン、メガネ、消しゴム、靴下の模様など、様々なところから色を見つけてきます。

☆明日の授業に役立つ小学校英語教材『Songs and Chants』 と 『Songs and Chants 2』