2015年2月27日

帯時間を利用した
モジュール英語学習
~効果的な小学校外国語活動を
可能にするmpiの提案~
構成:mpi広報課
レポート:小学校英語の現場から

2011年から全国の公立小学校5、6年生で年間35回必修化された小学校外国語活動。実施開始から4年を経て、現在は、5、6年生のみならず、英語活動を行っている小学校が増えてきました。
調査によると、1、2年生から英語活動を始めている学校は29%、3、4年生から英語を行っている学校は13%、5年生からは58%とのことです(読売新聞2014/5/5『いまどきの公立小学校』より)。

レポート:小学校英語の現場から

mpiは20年以上前から、全国の小学校で英語活動サポート事業を行っていますが、近年現場から聞こえてくる声としては、以下のようなことが増えてきました。

・学校によっては、担任の先生が英語に積極的でなかったり、英語を教えるという点で不安を感じているため、ALTやJTE中心の授業を行っているところが多い。
・児童にとって十分と思われる外国語活動の授業数を、今後、どのように確保していくかという問題を抱えている。

例えば、担任が中心となって英語指導を行う場合は、
・指導力があり、
・生徒が安心して授業を受けられる
という強みがあります。

ただし英語の専科教員ではない担任のみで進めることになると、
・指導に必要な英語力が不足している人がいる可能性が高かったり、
・研修、教材、環境などが整っていない可能性が高い
ことが、問題点として挙げられます。

担任がいないとクラスマネジメントはできないという一方、担任のみの指導になると、コミュニケーションのお手本が児童に見せられないというデメリットもあります(ティーム・ティーチングの場合は、会話などのやりとりを児童に見せることが可能です)。
リアルなコミュニケーションを見せることは、児童の、英語を同じように話したいと思わせる動機付けにもなり、英語活動に活気が生まれることが多いです。
また、指導者の人数が増えることは、より細かいケアができるというメリットもあります。

一方で、ティーム・ティーチングは、打ち合わせや事前のレッスンプランの精査など、慣れていないと非常に時間がかかることもあります。
学校や、市教委、県教委の考える、外国語活動の方向性が定まっていない場合、ALTやJTEが担任を十分サポートできない原因になることもあります。

mpiでは小学校サポート事業を開始した更に15年以上前から36年間、民間の英語教室を運営しながら、日本の子どもたちが英語を身につけるための指導法の確立と教材の制作、指導者の育成を行ってきました。
小学校での英語指導は、民間の英語教室での英語指導と違う点が多くあります。
主には、
・クラスサイズの違い(小学校では30人~40人学級。民間の英語教室では多くても10人を超えることはあまりない)
・英語を自発的にやりたい子や親がいるかいないかの違い
・指導者の違い
・手持ち教材の違い
・設定ゴールの違い
などが挙げられます。

以上のように、小学校外国語活動の持つ特徴や現在抱えている問題を挙げてみると、

・担任が不安なく指導できる環境があるか?
・理想とするティーム・ティーチングが実施できる状況であるか?
・児童にとって効果的なカリキュラムを実施できる授業時間数が確保できるか?
・指導に十分な教材は揃っているか?
・さまざまな目的意識を持つ大人数の学級で英語を学ぶ際に、効果的な方法とは何か?

などがあります。

これらの問題を解決できるのが、mpiの提案する『帯時間を活用したDVDによる英語指導』です。
小学校では、朝の会の前や昼休み後、帰りの会の前などの“帯時間”と呼ばれる15分程度の時間を活用して、読書や漢字の書き取り、計算プリントなどを実施していますが、この時間の一部を英語学習に充てようというものです。

前述の問題点は、それぞれ次のように解決されます。

・担任が不安なく指導できる環境があるか?
mpiが開発した『-小学校英語-英語モジュールDVD』では、105回分の指導案がダウンロードできるので、英語に不安のある先生でも無理なく進めていくことができます。

・理想とするティーム・ティーチングが実施できる状況であるか?
児童に指示を出す際の英語表現も、DVDの中に繰り返し登場するため、合わせて言うことで、先生の英語力も身についていきます。 歌やチャンツ、アルファベットのほか、子どもの日常会話表現が収録されており、担任の先生一人でも、英語でのコミュニケーションのやり取りを見せていくことができます。

・児童にとって効果的なカリキュラムを実施できる授業時間数が確保できるか?
『-小学校英語-英語モジュールDVD』では、1回9分程度の内容を105回分パッケージにした教材で、朝学習や昼休み後の時間などを効果的に活用することができます。 担任の先生がDVDを操作することで、児童と一緒に英語学習を体験できるつくりになっています。

・指導に十分な教材は揃っているか?
このDVDは、mpiが開発した8つの教材を1つにまとめ、それぞれの教材の入れ替えなどの手間を省くことで時間を確保しながら、それぞれの教材の良さを実感できる内容です。 現在mpiと大阪府が共同で開発中の英語学習パッケージにも取り入れられている“フォニックス学習”の基礎となるアルファベットの名前と音が収録されているほか、英語のリズムを身につけることができる歌やチャンツ、子どもが思わず使いたくなる日常会話表現が収録されています。

・さまざまな目的意識を持つ大人数の学級で英語を学ぶ際に、効果的な方法とは何か?
短時間を活用し、DVDに意識を集中させることで、大勢の児童が集中して効果を上げることができます。

レポート:小学校英語の現場から

上記の工夫により、小学校英語の現場で抱える悩みを解決できる教材として多くの小学校にご活用いただきたいとの考えから、モジュール英語学習を始めたい小学校をモニター校として募集致します。

詳細は3月上旬(掲載予定)のHPをご覧ください。

小学校外国語活動について、新たな取り組みを始めていきたいとお考えの小学校のご応募をお待ちしています!