「英語ノート2」アルファベット・カードの活用法
Tonyが今、特に興味をもっているのは、巻末の絵カード。その使い方なんだ。
子供たちはカード・ゲームが大好き。カード・ゲームはTVゲームよりずっと子供同士がコミュニケーション活動を楽しめる。
この巻末の絵カードは紙質がよくて丈夫なんだ。しかも、それが全員の子供に1セットある。アルファベットのカードを全員の児童に購入させるだけでも大変なこと。それができるんだからね。これはすごいこと。
子供同士が「遊戯王」や「ポケモン」のカード・ゲームで遊ぶように自発的に「英語ノート」の巻末カードを使う楽しみを覚えたら、授業の中だけにとどまらず、日常的に子供たちが外国語に触れながらコミュニケーション活動を楽しむことになるよね。
だったら、外国語活動の授業の中でも積極的に子供たちにいろいろな遊び方を伝授したいね。昔は近所の子供同士でよく遊んだものさ。そこでは学年が上の子が下の子に遊びを伝授してくれたものさ。今じゃあ、教員が子供たちに遊びを伝授していくことも必要な時代だよね。
ここでは一番活用範囲が広いと思われる<アルファベット・カード>(「英語ノート2」巻末に大文字、小文字それぞれ26枚が付いている)の使用法をいくつか考えてみようか。OK?
<使用例 1>
【Monster GAO! モンスター・ガオッ】
(準備)大文字、または小文字のカード。(1組)
アルファベットが見えるようにして、上からABC・・・Z、となるように積み重ねておく。
(人数)2人ずつ。1人の端数が出た場合は教員がその子とペアになる。
(遊び方)
- ジャンケンで先攻、後攻を決める。
- “Monster GAO!” と二人で言う。
- 先攻か上から“A B …”と言いながら1~3枚取る。
(A 1枚のみ。あるいはAB2枚。またはABCの3枚)
- 後攻はその続きから同様に1~3枚取る。
(先攻がABの2枚を取ったとしたら、後攻はCかCDかCDE)
- 今度はまた先攻が1~3枚取っていく。
- 最後にMonster の M を取った者が負け。
【Zetton PAO! ゼットン・パオッ】
- これは【Monster GAO!】の続きで、勝った方が先攻になる。
- “Zetton PAO!” と二人で言う。
- 先攻はN、NO、NOPのどれかから始める。
- 同様に1~3枚ずつアルファベットの名前を言いながら、交互に取る。
- Z を取った方が負け。
(実は、このゲームには<必勝パターン>があって、それをどちらが先に発見するかも楽しみの一つ)
※効能:アルファベットの順を覚える。
<使用例 2>
【Matching(神経衰弱)】
(準備)大文字、小文字のカード。(1組ずつ)
裏返しにして、バラバラに広げる。
(人数)2~4人くらい。
(遊び方)
- 順番を決め、一人2枚めくる。
そのとき、アルファベットの名前を全員で言う。
大文字と小文字がマッチしていなかったら元に戻す。
- マッチしていたら自分の取得カードとなり、また2枚裏返すことができる。
- 順番にやり、カードを多く取得した方が勝ち。
※効能:大文字と小文字の対応を覚える。
<使用例 3>
【GG(ジジ)抜き(ババ抜き)】
(準備)大文字、小文字のカード。(1組ずつ)
小文字の g を抜いておく。
(人数)3~5人くらい。
(遊び方)
- ババ抜きの要領と同じで大文字と小文字のカードが自分の手の中でマッチしたら、そのアルファベットの名前を言いながら場に出していく。
- 最後にGを持っていた者が負け。
※効能:大文字と小文字の対応を覚える。
<使用例 4>
【Great Teacher(七並べ)】
(準備)大文字、小文字のカード。(1組ずつ)
ジャンケンで親を決める。
計52枚のカードを親がシャッフルして皆に配る。
※アルファベットの順番が記憶されていない子供もいるので、アルファベット順がわかるものを黒板に貼るか、印刷して各グループに一枚ずつ渡しておく。
(人数)3~5人くらい。
(遊び方)
- G T g t のどれかを持っていたらそのカードを出して、縦にG T g t と並べる。
- 七並べの要領で置かれたカードに続くカードが自分の手にあったら置いていく。(G列はAからM。T列はNからZ。小文字も同様)
- 先に手札が無くなった者から勝ちになる。
※効能:アルファベットの順を覚える。
<使用例 5>
【ABC Speed-Karuta】
(準備)大文字、小文字のカード。(1組ずつ)
(人数)2人。
(遊び方)
- 26枚の大文字のアルファベット・カード1組をよくシャッフルする。
- アルファベットを上にしてカードを場に広げる。
- 26枚の小文字のアルファベット・カード1組をよくシャッフルする。
- それを重ねたままアルファベットを下にして場に置く。
- “speed” という掛け声で、二人で一緒に重ねた小文字カードの一番上をめくる。
- そのカードが ‘e’ だとすれば、 ‘ E F G H ・・・・’ と、見つけた者からアルファベット順にどんどん取っていく。
- Zまでいったら、A B ・・・・と場が無くなるまで続ける。
- 場札がなくなったら1,2,3・・・と数えて枚数をたくさん取った方が勝ち。
これがある程度できるようになると、大文字と小文字のカードを換えてやってみる。
※効能:このように楽しんでいるうちにABCの順を覚え、その前後関係が早く浮かぶようになると、中学に入って辞書を引くようになったときに役に立つことでしょう。また、実際には大文字より小文字の方がたくさん使用されるので、小文字に慣れ親しんでおくことも役に立つはず。
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