松香洋子の元気ブログ

2011年3月8日

2011 WE CAN Spring ELT Forum

全国8ケ所で、春のELTフォーラムを開催しています。

名古屋2月11日から始まり、東京2月20日、大阪2月27日、3月6日新潟まで終わり、今週末は3月12日福岡です。
これからは、岡山3月13日、仙台3月27日、札幌4月3日があります。どうぞいらしてください。

私自身、とても有意義な、楽しい時を過ごしています。
まずはこのフォーラムがとても多彩であることです。
国籍でいえば、日本人、イギリス人、アメリカ人、ベルギー人
住んでいるところでいえば、日本、メキシコ、シンガポール
使用言語は英語だけのフォーラムですが、いろいろな英語があって、日本人の英語もあって、とても公平な感じがでています。

内容的には、私がまずは日本人の子どもの英語学習にみられる傾向とその対策を話しています。

タイトル  How to teach English to Japanese children effectively
1 Japanese children show no or little emotions. They show little reaction.
2 Japanese children speak only with a few words. They mumble words softly.
3 Japanese children lack confidence. They are not risk takers.
4 Japanese children speak with Katakana English. Their pronunciation is not good.
5 Japanese children don’t understand grammar. Their grammar is often wrong.
6 Japanese children have little or no opinion. They don’t speak up.


外国人も日本人も日本のこどもに英語を教えている以上、このようなポイント
を共有してもらうのはいいことだと考えています。

これまで(名古屋、東京、大阪)の参加者に「どのポイントに賛成しますか?」と聞いたところでは、3番の「日本の子どもには自信がない。つまりよくわかったこと以外には挑戦しない、」というのが一番賛同してもらいました。次に賛同が多かったのは「日本の子どもは意見をいわない」というものでした。
賛同者が少なかったポイントは、5の「日本の子どもは文法がわからない」、というのと、2の「日本の子どもは単語で話す」、というポイントでした。
これを読んでくれている皆さんはどんな点に困難を感じていますか?

もう一人のメインスピーカ(東京、大阪)はイギリス人でメキシコ在住のTony Harden氏でした。この人はまじめそうな外見とは違い、口を開けばまさにMr. Beanです。どうしてイギリス人にはこういう芸達者というか、表現力のある人がいるのでしょうね、と思いながら、笑っている間にセッションが終わりました。

Education is in the past.
School is dead.
教育は2000年前から変わっていないことを説明していました。
今の子どもたちを取り巻く情報環境、視聴覚環境が激変しているのに、教育は変わらない。教育はもっと視覚的に、そして体験ベースに変わらなければいけない、というのがTonyさんの意見でした。

私が面白いと思った簡単な動詞の変化の練習方法を紹介します。

Eat, ate, eaten (食べるまね、手を肩の後ろにむけてふり過去であることを示す、おなかがいっぱいになったのでおなかをさする)

Break, broke, broken (何かを壊す動作、手を肩の後ろにむけてふり過去であることを示す、床の上に落ちた壊れたものをみてため息をつく)

な〜るほど。こうやれば、eat, ate, eatenとただ動詞の変化を暗記させる以上の効果がありますね。しかも日本人にわかりにくい完了形の意味がはっきりします。Drink, drank, drunkも面白かったです。想像してみてください。

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