松香洋子の元気ブログ

2007年9月2日

広島、静岡、三重で講演をしました。 Part 2

8月27日に行った津市の北立誠小学校は小学校英語の拠点校になっている学校ですが、これまでも市や国から研究指定を受け、英語活動をはじめて4〜5年目の実力校です。近くに三重大学があり、留学生との交流も盛んで、外国籍の子どもが19名も在籍しているそうです。一割弱が外国籍の子どもと言う国際理解教育が必要な環境にあり、先生方は11月21日(水)の公開授業にむけ、研修に励んでいました。研修はオープンで他の小学校、中学校からもたくさんみえました。皆さん明るく、開放的で気持ちのよい研修会でした。
最後に私が伝えたかったこと6点を書いておきます。

1) 学級担任としては、(1)英語活動を学級運営に生かす、(2)他教科に影響がでる、の2点を確実にするという気構えが大切。
2) 総合学習の一部であるから、誰とでも積極的にかかわるコミュニケーション能力を育成することが大切。そのために、全体集会、異学年集会、学級会などで、英語の簡単なゲームを短く、繰り返しやって、コミュニケーションそのものの取り方を練習することが大切。
3) 「英語で」コミュニケーションをするには、英語のインプットが必要。それは英語活動の時間を使うより、全校インプットなど、放送を繰り返しする方が成果があがる。英語が聞こえてきた時にそれを自然と受け止め「わかる」と感じる皮膚感覚をやしなう。
4) 先生でなく子どもが活躍する英語活動を実現する。そのためには、英語日直、Song leaders, Dance leaders, Picture Book Leadersなど、子どもを常に前にだして、活躍させ、自信をつけさせる。
5) 会話文の発展を体験させる。会話文を使って友だちと会話のやりとりができるように指導していく。子どもは自分で会話の発展を考えられるようになると臨機応変に対応するスキルができる。
6) 実際の交流では子どもの発想、ALTの発想を大切にする。公開授業では、予定したことばかりをするのでなく、子どもや、ALTや、お客さんから思わぬ発言を引き出せると「だから英語活動があるんだ」とみんなで納得できる。例えばある学校で、留学生の一人が「納豆はコーヒーの味」と発言し、子どもたちは大いに感心していた。

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