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2025年12月25日

フォニックスの魔法で“英語イヤ”を“英語好き”に変える5ステップ #2 魔法の第一歩!基本の「26の音」を遊びながらマスターする


“A”は「エイ」じゃない!? 英語の本当の音を楽しく体験しよう

10月末にスタートした、新刊「小中学生のための発音トレーニングブック」を使って、英語が苦手という中学1年生のMさんがどのように変化していくのかを追う試み。今回で第2回目を迎えました。

このテキストは教わらなくても一人で自分のペースで進められる、というのが特徴です。
そのため、月に1回30分程度会う時間はレッスンではなく、

・課題の達成度の確認
・やり方について質問
・簡単なインタビュー

などを行う時間となっています。

第1回(前回)の課題について

まだ始まったばかり。そして、Mさんがどんなふうに課題に取り組んでくれるかは未知数―、ということで、
第1回目の課題は2つにしぼりました。

テキスト2番 フォニックスアルファベット①(P.9)
テキスト3番 フォニックスアルファベット②(P10)

➀では26個のアルファベットの
・文字の名まえ
・文字の音
・キーワード
を唱えながら覚えます。A says a, a, appleという具合です。
たった1ページですが、フォニックス学習の基本の「き」。「繰り返し聞いて唱えてね。」とお願いしておきました。
②は発音の歌です。「A あごを下げてa, a」と文字の名まえ・音・発音のコツをつかみます。
これら2ページがどれだけ定着しているかによって、今後の方向性が決まるような予感がして、ドキドキしながらMさんを迎えました。正直に言えば、「月に1回30分で、どこまで変化があるのだろう」と少し不安な気持もありました。

お約束の夕方6時はすでに真っ暗。冷たい風が吹く中、Mさんは自転車でさっそうと現れました。さすがスポーツ万能少女!寒さなどものともせず、笑顔で登場です。会うのが(トライアルも含めて)まだ、3回目とは思えない。そんな、不思議な気分になりました。

開始前の簡単なインタビューから

鈴木:2つの課題はスムーズにできた?

Mさん:はい。フォニックスアルファベットがある程度完全に覚えて言えるようになるまで3日くらい集中的にやりました。特に最初の1日目でめちゃくちゃ頑張って、だいたいはできるようになりました。あとは、忘れないように時々練習していました。

鈴木:どんなふうに練習しましたか?

Mさん:テキストの音源をかけて一緒に唱えるということをくりかえしただけです。①と②を組み合わせてくりかえすことで、発音のコツを意識しながらできました。

鈴木:特に苦労したことは?

Mさん:慣れるまでは、名前と音と、キーワードを一緒に言うのは結構大変だったけど、最初集中的にやったら慣れてきました。だんだん、ドリルを見なくても自分で言えるようになってきたので、あとは定期的に唱えて忘れないようにしていました。

鈴木:このテキストに出会う前とかわったことはありますか?

Mさん:いろいろあります。アルファベットには音があることを知ったことで、“勘が働く”感じになってきました。 どう読むのか予測がつくようになったし、単語も時短で覚えられるようになってきました。 期末テキストに向けて単語をおぼえる時も、楽になった感じ。

フォニックスアルファベットを唱えてもらう

さっそく、今回の課題となっていたフォニックスアルファベットを唱えてもらいました。
まずは、Mさん持参のスマートフォンで音源に合わせて練習。

Mさん 第2回音源を聞く
指をさしながら音をしっかりと聞きます


何より感心したのは、
・声がしっかり出ていること
・口の開け方がお手本のとおりにできていること

でした。人前で大きな口をあけるのは、ちょっと恥ずかしいお年ごろ(?)と思いきやーー、
予想を見事に裏切って、
・「くちびるかんでf、V」
・「口を閉じてからb、p」
といった日本語にはない音も、ただしく出ています。
9ページだけを見て、10ページにある発音のコツを見なくても、しっかり覚えて自信をもって言えていました。有声音(声の音)と無声音(息の音)も、きちんと使い分けています。

 私からのアドバイスは2つ。
・Oの口の開け方が少し足りないこと
・hの時に、ほんの少し声が混じってしまうこと

でした。

oは口をたてに開けて、とアドバイスしましたがなぜか言いにくそう。後で、「オと言わなくちゃいけないと思っていたけど、そうじゃないんですね。」と話してくれました。なるほど、カタカナの思い込み、だったんですね。

次回に向けて

次回はいよいよ、音を組み合わせて単語にチャレンジします。
やり方確認のため、5番~8番の「26の音」を一緒にやってみました。「やり方は任せるね」と伝えると、

・1回は音を聞くことに集中
・2回目は声を出して練習

という流れで進めていきます。フォニックスアルファベットの基礎がしっかりと定着しているので、ここは難なくクリア。各ページ最後のa, b, c, d, e, f, gとつなげて発音するところも、すらすら言えています。今度はoもばっちりです。

次は9番からの子音のやり方を確認しました。すっかりMさん流の学習スタイルができていて、

・1回目は音源に集中
・2回目からページ左のピクトグラムのとおりに聞いて発音したり、指で文字をなぞる活動

をしていました。自分のスタイルを実践しながら、テキスト通り!
9番のbus, 10番のcupと順調に進み、11番はMさんが初めて出会う単語digでした。「なんて読むと思う?」と聞くと「d-i-g, dig?」ーー正解!「知らない単語でも読める!」ととっても嬉しそうにしていたのを見て、私も思わず嬉しくなりました。
「この調子なら子音は最後までいけそう!」という言葉に、「無理しないで半分くらいまではいけたらいいね」と伝えました。できるようになった経験を通して、自信がつき、学びにぐんぐん加速度がついているーー、そう感じる時間でした。

最後に、私からひとつだけアドバイスしたのは、「音書き」というフォニックスならではの学習法です。「正しく発音できれば、自分の発音をたよりにつづれるようになるよ。言いながらつづってみて」そう伝えると、空中に1文字ずつ指で書きながら、「本当だ!」と笑顔。それが、この写真です。

Mさん2回 音がきにチャレンジ できた!
「音書き」にチャレンジ!



今回の使用テキスト

「小中学生のための発音トレーニングブック 1 ~フォニックスで読む力がつく!~」の詳細はこちら

最後に

この取り組みが、どこまで伸びていくのかは、これからのお楽しみです。次は新年に会いましょう。「メリークリスマス!」そう言って撮った写真が、最後の一枚です。タイマーをセットしたのは、デジタルに強いMさん。二人とも、本当にいい笑顔でしょう?

Mさん2回 2人でポーズ
2人で笑顔でポーズ


執筆:鈴木美香

津田塾大学学芸学部英文学科卒業後、インクルーシブ教育を実践する東京都の私立総合学園で教職に就き、現在に至る。その間、米国マサチューセッツ州ボストン東スクールに13年間勤務し、現地の子どもたちを指導。米国レスリー大学大学院を修了し、教育学修士号を取得。

2000年に帰国後、mpi英語指導者資格、mpiフォニックス指導者認定を取得し、のちにmpi英語指導者養成セミナー講師に就任。現在はSuzuki English Studioにて幼児から高校生までを指導。

『小中学生のための発音トレーニング - フォニックスで読む力がつく‐』(mpi刊)共著者。


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