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2021年7月31日

世界の同世代とつながるプロジェクトに参加した

貞野浩子さんはmpi九州エリアパートナーマネージャー及びセミナー講師であり、SADANO English Studioを主宰しています。
現在、幼児~高校生まで115名の生徒にmpiメソッドで指導しています。
5月に彼女のクラスの高校生と卒業生たちが世界の同世代とつながるプロジェクトに参加したと聞き、詳しく聞いてゆきたいと思います。
 

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mpi: 5月30日に貞野さんのお教室の生徒たちが世界の同世代の子ども達とSDGsについて意見を交換するGlobal Citizen Community Projectに参加したとのこと。
   是非詳しくお話を教えてください。プロジェクトに参加されたきっかけはなんでしたか?
 
貞野:mpiメソッドの理念に「世界の同世代と同じ話題で交流ができるようになる」があります。
   これまでもレッスンに外国人講師を招いたりと様々な海外との交流を試みてみましたが、なかなか同世代と話をする機会をチャンスがありませんでした。
   そんな時にiEARNというNPO団体をしり、新型コロナ前の2020年1月にiEARNに登録していたことが、今回のプロジェクトとの出会いです。
 
 


mpi: 開催までにどのようなご準備やご苦労がありましたか?
 
貞野:iEARNにはたくさんのプロジェクトが同時進行していますが、プロジェクトに登録しても、すぐに進むものもあれば、そうでないものもあります。
   2020年9月に10数か国15名ほどの先生たちで始まったGlobal Citizens Community Projectは2021年5月末のファイナルプロジェクトに至るまで、
   プロジェクトのたびに熱意ある先生たちが集まり、アイデアを出し合いながら話し合いをしました。
   このような取り組みに参加するためには、ITに強くなっていかなければならないこと、先生自身の英語力だけでなく、交渉力や行動力も必要なこと、
   自分のスクールでは保護者や生徒達に、参加する意義を説明する責任や、それに伴ういくつかの承諾をもらうことが必要でした。
 
 
mpi: プレゼンテーションの準備は先生の生徒たちはどのようにしたのですか?








貞野:実は昨年もiEARNのプロジェクトに参加していて、その時は中学生も参加をしていました。
   今回のSDGsは、私の教室からは高校生と卒業した大学生を対象にしました。
   最後のプレゼンの準備は、実質3週間もなかったので、TAGAKI Advanced 3 SDGs:Problems and SolutionsのテキストやUNの関連ページを紹介して、
   プレゼンの仕方や内容に関しては、今までの学びをベースに、生徒達を信じて任せました。スライドやポスターの枚数は少なく、
   トピックのポイントを1つに絞った内容にすることを伝えました。ぎりぎりまで各自で作り直していたようで、当日初めて見せてもらうものが多かったです

 

mpi: 当日の発表はどうでしたか?
 
貞野:どの生徒も言いたい内容は伝わっていたと思います。英語的な課題はありましたし、Solutionsの内容に関しては、まだまだです。
   発表の態度や自分から声を上げる姿勢は今までやってきたことが生きて、よく学んでいると嬉しく思いました。
   今回時間切れで発表できなかった生徒は、積極的な姿勢がとれなかったことを悔やんでいるでしょう。これは願ってもない経験となり、彼らにも私にもよい学びでした。
 




mpi: このプロジェクトを通して、貞野さんの中に何か変化がありましたか?
 
貞野:新型コロナ前は、英語を学ぶ・教える意味として、生徒たちが英語を楽しく学んで人生の楽しみや糧にしてほしい、世界を広げる手段にしてほしいと考えていました。
   これは平和ボケした私の考えだったと思います。新型コロナ禍にあってオンラインで世界とつながる手段を生徒も私も手に入れたことは大きな副産物でした。
   最後のプロジェクトで、イスラエル国内から見た11日間の戦争の様子を伝える動画を見ました。ウガンダの学校で、No hungerのActionとして野菜を育てる生徒たちの様子を知りました。
   今の私は、日本の次世代の子ども達が、世界で起こっていることを知り、SDGsのような地球のテーマを自分ごととしてとらえ、それについてどうアクションを起こしていけばいいか、
   Global Citizenとして地球を守るために、世界の同じ世代の若者たちと考え、話し合い、行動するために、英語を学んでほしい・教えたいと思っています。


 
mpi: 貞野さんの生徒の中に変化はありましたか?
 
貞野:卒業生から「予定していた留学ができるかどうかわからない状況が続いていて英語学習へのモチベーションが下がっていたけれど、
   今回の交流で英語がしっかりと話せるようになりたいと 強く思った」「アメリカ英語だけでなく、いろんな地域の英語が聞けたし、もっと理解できるようになりたい」
  「普通の授業ではこんな交流はできないので、すごく良い刺激になった」「もっと世界のことを知らないといけないと思った」などの感想があがりました。
 
mpi: 今後の計画や貞野さんの目標について教えてください。
 
貞野:今後は、より具体的に、私自身が行動を起こしていきたいと思っています。
   幼児さんから小学生、中学生、高校生、そしてその保護者を巻き込んで何かができそうだと、少しワクワクしています。
   1人の100歩より、100人の1歩を目指して、道のりは長いですが、できることからひとつひとつ進めていきたいと思っています。
 
 
ありがとうございました。
 
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この記事を担当したのは
 
貞野浩子

mpi九州エリアパートナーマネージャー
mpi教育アドバイザー
mpiセミナー講師
SADANO English Studio主宰
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※mpiはIERNとは一切関係がありません。


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