最近、いくつかの市町村で、中学校1年生の英語の教科書そのものを小学校で教えるという動きが出ています。「小学校の英語活動は何年やっても成果が見えない」という批判の中で、ひとつの解決策として始まったようです。これはとても危険な動きであると私は考えています。小学校英語活動がとんでもない方向に進んでいってしまうかもしれません。
小学校英語活動には、人と人とがやりとりをすることに対して興味、関心を高め、英語という言葉を使ってみようという積極的な態度を培い、言葉の最も基本的な部分(rhythm, pitch, tempo, stress, voice quality)を形成し、人間のコミュニケーションの7割を占めるというノンバーバルの部分を練習し、辞書的に語彙をたくわえ、生活言語(BICS)を優先し、文化的な背景も含めたジョークなどの言葉遊びを楽しむ、など様々な使命があります。
このようなことが小学校英語活動で達成されてから、中学校で「英語」という教科が始められたら、中学校での英語教育が輝く、と私は考えています。 |