mpiパートナー会員のご紹介

2016年02月05日

須崎千沙都さん

HAPPY KIDS ENGLISH

京都府長岡京市

●mpiとの出会い

---英語指導者になろうと思ったきっかけを教えてください。

もともと英語が好きで、英語をベースとした仕事がしたいと考えていました。でも高校で一年間のカナダ交換留学を経て、外国語専攻の大学に在学中も、具体的に自分は何がしたいのかが、わかりませんでした。そんな時に参加したHABITAT FOR HUMANITY(以下ハビタット)という国際NGOのボランティア活動で、これまでバラバラだったパズルのピースが組み合わさるようにまとまって、自分の将来像が見えてきました。

ハビタットとは、途上国の貧困や劣悪な住まいの問題を解決していくために、住居建築や自立支援に取り組む国際支援団体です。その活動に参加して、村の人達と一緒に汗を流しながら家を建て、そこにいる子ども達と疲労も時間も忘れるくらい遊び、自分は「世界の人とコミュニケーションをすることが楽しい」「子ども達と関わることが好き」「人に夢や希望をシェアできることが嬉しい」ということに改めて気づくことができました。ならば、将来は児童英会話講師…と、自然と将来のイメージを持つことができました。

 

---mpiを知ったきっかけ、受講したきっかけや、mpiを選んだ理由を教えてください。

大学卒業後、すぐには英語指導者への道は進まず、先ずは子どものことを詳しく知るべく、自分が通っていた保育園で保育士として働きながら、幼児教育の勉強をしました。それから、障がい児通園施設でのボランティア、幼稚園での幼稚園教諭の経験を重ね、様々な現場で子どもの発達や特徴を実践的に学ぶことができました。

夜通し準備した製作物や保育指導案、保育感の違いによる同僚とのすれ違い、保護者対応の難しさ…決して平たんな道のりではありませんでしたが、これらすべての経験が、それからの児童英会話の仕事に大いに役立っていることは常々実感しています。そしていつどんな時でも私の支えとなっていたのは、子ども達の笑顔でした。

そんな保育経験を経てから、大手の英会話学校で2年程講師を務めました。年間カリキュラムや、教材は与えられたものの、それを勉強し理解するほどの十分な時間もないままクラスを引き継ぎ、レッスンがスタートしました。毎回のレッスンが手さぐり状態で、また毎晩準備に追われる日々が続きました。

保育経験から作り物は得意だったので、あの頃はより子ども達の心を引き付けるもの、より楽しいもの…とゲームなどの製作準備に力が入り、徐々にレッスン内容の部分がおろそかになってしまっていたように思います。

「こんな教え方でいいのかな?」疑問と不安が少しずつ大きくなってきた頃、地元の書店でmpi教材紹介のワークショップに立ち寄り、講師の方の鮮やかなデモレッスンに大きなショックと感動を受けたのを今でも覚えています。それは『英会話たいそう』の歌とダンスとカードを使った、とてもシンプルなアクティでしたが、オンリーイングリッシュで分かりやすく、楽しいものでした。これまで手さぐりで行ってきた、見栄え重視の自分のレッスンが、ガラガラと音を立てて崩れていきました。その時から、もう一度初めから学び直したいと思い、勤めていた英会話学校を辞めて、mpiの英語指導者認定プログラムを初級から受け始めました。そこでの学びは全て新しく実践的で、私はまるで水を得た魚のように、mpiメソッドや指導法を学ぶことができました。それがmpiとの出会いであり、かれこれ10年ほど前の出来事です。

 

---ご自身の教室を開設しようと思ったきっかけを教えてください。

mpiで学び始めた頃、以前働いていた保育園から、子育て支援で開いている親子のあそび場で、英語遊びをしてほしいとの依頼がありました。週に2回15分~30分程、0歳から3歳未満の子を持つ親子を対象に、簡単な手遊びをオールイングリッシュで行いました。これまでの経験を活かし、どのようなテンポでどんな振りを付けたら、親も子も楽しめて、家に帰っても一緒に歌えるものがあるか…色々研究しながら遊びを提供していきました。子育て支援の英語遊びは好評で、ありがたいことに毎回たくさんの親子が参加されるようになりました。

そこに参加される方から、私が他では英語指導をしていないのかという問い合わせが多かったことと、その頃息子も生まれ、我が子も英語に触れさせたいという思いも相まって、思い切って自宅で英会話レッスンを開くことになりました。最初は我が子と同年代の子を持つママ友のつながりで、その子ども達と息子を交えて、保育園で行っているような英語遊びを中心としたレッスンを始めました。それから口コミで徐々にレッスンを受けに来られる方が増え、段々と毎週行う通常レッスンも始めるようになりました。

自宅レッスンを始める前は、開設にあたり書類や教材の準備等をまだ幼い子を抱えながらするのは本当に大変でした。とても多くの時間が費やされましたが、しかし当時はそんな大変さや先の不安等よりも、これから始まる自分の叶えたかった夢が現実となる喜びが原動力となって教室の開設までたどり着けたように思います。

 

●児童英語指導者について

---児童英語指導者になって、苦労したことは何ですか?

・思った以上にpatienceが必要だということです。自分は結構「辛抱強い」「待てる」性格だと思っていましたが、子ども一人ひとりの反応が、性格、体調、気分、そしてレッスン受講の時期等によって皆それぞれ違うということ。またその反応が、素直に出ている部分とそうでない部分があって、まともに受け止めてしまうと実は違う対応を求められていたということもしばしば。どんなやんちゃな子でも、静かな子でも、その子の反応に答えながらも、内面をみられるpatienceがあると、子ども達から心を開いて、自然とクラスコントロールができる…それがわかるのに何年もかかりました。そして今でも、わかっているけど難しい…。一人ひとりに向き合って行うレッスンは難しいですが、だからこそやりがいも感じられます。

・それから、子ども達が楽しみにしているイベントレッスン。毎年2学期のハロウィンレッスンが始まるころから、年末までノンストップで準備に追われているような気がします。その時期になると、栄養ドリンクは欠かせません!でも、子ども達の楽しそうな笑顔もまた私の心の栄養ドリンク!その笑顔を見ると、どんなに忙しくても手が抜けず、自分自身もとても楽しみながら準備をしています。

 

---児童英語指導者になって、楽しかったこと、良かったこと、児童英語指導者の醍醐味などを教えてください。

・何でも、苦労があるから、その分の楽しさが返ってくると思っています。レッスン準備の苦労があった分、子ども達が楽しんでくれる。子ども達の反応に辛抱強く待ったり応えたりした分、信頼と笑顔が返ってくる。子どもの対応、保護者さんとの対応に悩むこともありますが、いつでも前向きに、真に付き合うように心がけています。

---児童英語指導者にはどんな人が向いていると思いますか?

・patientな人。努力を惜しまない人。子どもと一緒に笑顔になれる人。

 

●趣味など

オンライン英会話レッスン(を受けること)。自分の英語スキルの向上とともに、世界の人と通信できる事が楽しくて楽しくて…。講師の中には、現地で子ども達に英語を教えておられる方もいたり、小さな幼子がいたり、自分と同じ境遇の方と思いをシェアしたりしながら、お互いのモチベーションをアップさせています。いい気分転換にもなっています!

---今まで行かれた国で特に好きなところを教えてください。

たくさんありますが…中でもお気に入りの国は、私の第2の家族がいる、カナダです。高校の時に1年間ホストファミリーになってくれた方達は、私のことを本当の娘の様に接してくれて、今でも家族ぐるみでお付き合いしています。2,3年に一度お互いカナダか日本で会うことができ、それぞれの家族の健康を喜び合って、まるで本当の親戚のようです。

●mpiへの要望

---mpiの好きなところはどこですか?

・歌や踊りを通して、どの年齢の子どもも楽しくフォニックスや、英語の会話表現を身に付けることができるところです。私自身、歌も踊りも大好きなので、楽しく取り組めてとてもありがたいです!振りのついていない歌には、自分で振りを考えて子ども達と一緒に歌うのもまた楽しみのひとつです♪

・発表教育を重視されているところ。英語を使って、人前で堂々と表現できる事で、今後の英語学習に自信が持てるということは、子ども達にとってとても大きなことだと思います。

●メッセージ

英語講師を始めたばかりのころは、どのように子ども達に英語を教えたらいいのか、ほとんど手探り状態でした。でもmpi、そしてmpiを通して出会うことのできた多くの先生方のお陰で、自分の英語指導に対する意識が変わり、また英語指導法の奥深さを知ることができました。私はまだまだその入り口しか知らないのかもしれませんが、これからも英語指導に対する向上心を持ち続け、いつも「楽しい」と感じながら学んでいきたいと思います。そしてその「楽しい」を子ども達に伝えていきたいと思います!

 

-----------------【HAPPY KIDS ENGLISH(京都府長岡京市)】-----------------

*対象年齢 0歳~15歳

〈住所〉京都府長岡京市
MAIL〉chito.happykids@gmail.com
〈講師〉須崎(すざき) 千沙都(ちさと)(ニックネームchito)

*プロフィール*
1977年生まれ。長岡京市で生まれ、長岡京市で育つ。
高校で1年間カナダに留学。京都外国語大学英米語学科を卒業後、保育園で勤めた後、再びカナダで児童英語講師養成プログラムを修了する。
帰国後は、子ども英会話学校や幼稚園で勤める。
2006年に男の子、2011年に女の子を出産し、現在は子育ての傍ら、英会話のホームティーチングや、子育て支援活動をしている保育園で英語遊びを行う。