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レポート:小学校英語の現場から
すでに全国小学校の97.1%〈平成19年度文部科学省調査〉2万1220校で何らかの英語活動が行われています。小学校学習指導要領では、「授業の実施に当たっては、ネイティブ・スピーカーの活用に努めるとともに地域の実態に応じて、外国語に堪能な地域の人々の協力を得るなど、指導体制を充実すること」とされています。2011年の高学年の小学校英語必修化に向け、各自治体、学校では様々な取り組みをはじめています。
田島洋子
2009年2月2日
小学校英語活動報告
〜英語が大好きなこども達とともに〜
mpiパートナー会員・
J-SHINE小学校英語指導者認定者
福岡県春日市小学校外国語活動指導員 田島洋子
レポート:小学校英語の現場から
小学校に入るきっかけ
H17年の初春、当時小学校で低学年の指導をしていた同僚が産休に入るため、後任として推薦してくれたのが小学校に入るきっかけでした。以前から、mpiのセミナー会員として活動し、民間の英語教室で講師の先生への採用教育を担当する傍ら、幼児や小学生に英会話を指導していましたが、小学校で本当に教えられるのだろうかと不安もありました。J-SHINE小学校英語指導者資格証がその話とともに手元に届き、当時の校長先生が温かく迎えて下さったのは、私にとってありがたいことでした。

現在の活動状況

1)学校現場
福岡市近郊の春日市(英語教育推進特区)には12の小学校があります。その中の1つ、全校児童465人の小学校で活動して今年で6年目です。この小学校は春日市のどの小学校よりも早く、全学年で英語活動を取り入れていたようです。

H17〜H18年度は、週1回・隔週で1・2年生を指導、H19年度には市の採用条件が変わり、12の小学校全てに「小学校外国語活動指導員」が公募さることになりました。新たに学校長からの推薦を頂き、週3日の勤務となり、1〜2年生、4〜6年生を担当することになり、現在に至ります。(3年生は民間英語教室の外国人講師が担当。)
春日市の学校教育課より派遣されるALT(外国人講師)は、月に2日〜3日の割合で各学年を巡回指導することになっています。

2)学級担任とのかかわり
当初は低学年だけの担当でT1の活動が主でした。前任者の授業スタイルのまま、学級担任はこども達と一緒に動いてもらっていました。Only Englishで指導をしたかったので、その点は切り替えました。担任の先生方は、こども達の様子を見て臨機応変に日本語でフォローしてくださる流れができました。打ち合わせする時間は殆ど取れませんでしたが、タイミングよく声をかけられる先生方にはとても助けられました。こども達も担任の先生が一緒に笑顔で活動する姿を見て、安心して英語の時間を楽しんでいるようでした。

H20年度に入ってからは、高学年の小学校英語必修化をふまえ、全校での研修の取り組みも熱心になってきました。教務主任の先生や担任の先生方からの要望で「英会話たいそう」、「Song & Chants」, 簡単な英語を使って授業を進めるコツ等、研修を依頼され授業中では伝えられない細かい指導のポイントを紹介する機会を頂いたおかげで、先生方の意識もすこしずつ変わってきたように思います。

昨年3人の先生が全校研究授業にそれぞれ英語を選択され、担任力を生かしたとても素晴らしい授業を発表されました。私にとっても、本当に心から嬉しい出来事でした。それ以降、高学年では、私が作成したプランに沿って学級担任がT1で授業を進め、TT体制へと徐々に移行する流れが出来きつつあります。中低学年の学級担任にもいい刺激になったように思います。

3)使用のmpi教材と子どもの反応
小学校の英語活動では「英会話たいそう」を軸にプランを考えています。1年生でUnit1〜4をインプットし、2年生でUnit1〜4までを復習しながら残りのUnit5〜8をインプットしています。愉快な絵と楽しい英語の音やリズムが大好きなこども達は、次はどんな絵で、どんなジェスチャーをして、どんな楽しい英語が飛び出すのかわくわくして待っています。そして廊下ですれ違う時には、英語の授業で学んだとおりのリズムとイントネーションでうれしそうに挨拶してくれます。「I like coffee. I like tea」のDVDを併せて使い始めて、さらに指導の幅が広がりました。こども達は真似をして遊ぶのがとても上手です。学年を問わず“Peter Piper”(ピーターさんの早口ことば)は盛り上がり、2年生が一番上手にDVDと同じように言えるのに驚いたものです。
低学年でインプットした「英会話たいそう」は中・高学年での様々な活動に常に直結していて、彼らの底力になっているように思います。高学年では「小学生のフォニックス」のDVDを活用しフォニックス指導、また「This is Me!」で自己表現活動をしていますが、笑顔で元気よくロールプレイやスキットショウが出来るのも、1,2年生の時に楽しい英語のインプット活動をしっかりやれたからだと思います。 田島洋子
昨年、初めて挑戦した“12 days of Christmas”にジェスチャーを考えて、楽しんで歌っていた5年生のこども達の笑顔の一つ一つと担任の先生の笑顔が私にとって何よりのクリスマスプレゼントのようでした。

4)個人での取組み状況  
春日市には「小学校外国語活動の基底カリキュラム」がありますが、各学校(学年)の実態に応じて適切にアレンジして活用してよいことになっています。指導のトピックスは参考にしながらmpi教材ベースに、1年生から英語をほぼ週1で活動している小学校に合わせたプランを立てて、担任の先生と共有しています。スパイラルにプランを立て活動しているので、詳細な打ち合わせができなくても、DVDやCDを活用し学級担任に任せられる部分を毎回準備して、こども達ばかりでなく先生方にも英語活動をもっと楽しんでもらえるよう取り組んでいます。

今後の課題・目標  
私が小学校で初めて指導した1年生は今年新6年生になります。6年間mpiの「英会話たいそう」をはじめとする教材で英語を学習してきたこども達です。5年生の時よりもさらに、自信を持って英語で自己表現ができるよう、他の学年のこども達はもっと楽しく、英語を使える体験ができるように、また学級担任の先生方には、今年度の活動が来年の本番に向けての十分なT1のリハーサルになるようにバックアップし、TTの活動が充実できるよう頑張りたいと思います。  

昨年の卒業生から届いた手紙に「みんな先生の授業が大好きです。これからもみんなのために楽しい授業をお願いします。」とありました。大変なこともありますが、こんな素晴らしい出会いを与えてくれた色々な方に心から感謝しています。