2014年2月20日
明日の授業に役立つ小学校英語教材
指導者用実践ガイド
『先生、英語やろうよ!』
『高学年のための小学校英語』

J-SHINE(小学校英語指導者認定協議会)
上級認定指導者
埼玉県さいたま市小学校英会話非常勤講師
栗田玲子

レポート:小学校英語の現場から

【おすすめポイント】

1. 「先生、英語やろうよ!」
このテキスト1冊の中に、歌・チャンツ、会話表現、ゲーム、ストーリーといった活動がたくさん収録されており、また、 どれもが小学校の現場で実際にうまく活動できる保証付きです。1年生から6年生まで、すべての学年で使える活動です。
2. 「高学年のための小学校英語」
 「Hi, friends !」を使用しているけれど、今一つうまくいかない・・・とお悩みの方!このテキストの中には、高学年であっても、子供たちが「楽しく」英語活動ができるアイデアが満載です。

<活用方法>

1.異文化理解教育の一環としてゲームを紹介する
異文化理解教育の一環として、外国の遊びを紹介することは、子供たちにとってとても興味のあることであり、楽しい活動です。 日本の遊びと外国の遊びで、似ているものがあったりすると、子供たちは驚きながらも、外国を身近に感じたりするものです。 「先生、英語やろうよ!」に収められている「クッキーをとったのは誰ゲーム」はこうした活動にお勧めです。

2.リアルなものを使ったアクティビティ
表現をインプットした後、子供たちが自分の言葉として使うために、「リアルなもの」を使うことはとても有効です。 「先生、英語やろうよ!」の中の「何を持っているのスキット」は、そんな活動の一つです。 自分の持っているものを見せたい、クラスメートが持っているものを見てみたい、そんな気持ちをうまく英語活動に利用して、自然な会話につなげてみましょう。

3.ちょっとした工夫で、高学年の好奇心をさそうアルファベット活動
アルファベット関連の活動というと、アルファベットの歌を歌ったり、隠れ文字を探す、といった活動がよく見られますが、 高学年の知的レベルを考えると、もう少し高度な活動もできます。「高学年のための小学校英語」には、「The Keyboard」という活動が載っています。 私も、実際に、コンピューター室で子供たちがキーボードを楽しそうに打ちながら授業を受けているのを見たことがありますが、コンピューター学習と、英語活動を関連付けると、子供たちの知的好奇心をかきたてますね。

<アクティビティ>

1.Who took the cookies from the cookie jar?
「高学年のための小学校英語」には、クラス全員が輪になって、このゲームをするやり方が紹介されていますが、人数が多いとだれが取ったかを当てるのに時間がかかってしまう場合もあります。 そこで、私は、5~6人のボランティアを募って前に出てもらい、一列に並べます。そして’It’=オニを一人選び、ゲームをします。 並んでいる5~6名のうちの一人にクッキーを持たせ、オニはその中からだれが持っているかを当てます。残りの子供たちは、全員で”Who took the cookies form the cookie jar?”とチャンツを言います。 これだと、最後まで当たらなかったとしても5~6回で終わるので、ウォームアップとしてやってもあまり時間をとられません。

2.何を持っているのスキット
子供たちが実際に持っているものと言ったら、文房具などがすぐに用意できますね。こうした活動で成功するポイントは、まずは良い見本を見せることです。 相手の持ち物を見たとき、おおげさなぐらい驚いてみせるとか、ジェスチャーをきちんとつけて表情豊かにやって見せることが大切です。  最近の子供たちは、ユニークな文房具を持っていたりするので、そんな文房具がスキットで使われると、クラス中から大きな反応があって盛り上がります。 相手のものを見せてもらったら、必ず何か言って反応することも大切なことですね。ここでは、“Wow! That’s nice!” や、”Oh, I see.”といった関心を示す言葉もぜひ、子供たちに覚えて使ってもらいましょう。

3.The Keyboard
A-Zまで指さしながらアルファベットを言って練習した後、自分の名前を探して指さしてみる、といった活動につなげると、子供たちはさらに興味を示しますね。

☆明日の授業に役立つ小学校英語教材『指導者用実践ガイド「先生、英語やろうよ!」「高学年のための小学校英語」』