三重県で私の出来ること|小学校英語と英語教材、指導者資格はmpi

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レポート:小学校英語の現場から
(2011年4月より全国の公立小学校5年生、6年生で外国語活動が実施されます。)
新小学校学習指導要領の第4章 外国語活動 第3 指導計画の作成と内容の取扱いの中で、「指導計画の作成や授業の実施については、学級担任の教師又は外国語活動を担当する教師が行うこととし、授業の実施に当たっては、ネイティブ・スピーカーの活用に努めるとともに、地域の実態に応じて、外国語に堪能な地域の人々の協力を得るなど、指導体制を充実すること」となっています。地域人材の活用については各自治体、学校により異なりますが、日々の授業を支援する日本人英語指導者は欠かせない存在となっています。
ここでは、全国の小学校で活躍されているJ-SHINEトレーナー講師、上級指導者など、J-SHNE資格取得者の活動をご紹介します。
2011年9月2日
三重県で私の出来ること

小学校英語指導者育成トレーナー
mpiパートナースクールズ E’s English
佐藤ゆかり

レポート:小学校英語の現場から

 山ひとつまるまる削って開発されたばかりの新興住宅地に新婚で引っ越してきた時は、まだ団地内には信号一つなく、ましてや英語スクールなんて皆無。「英語が好き、子どもが好き」という情熱だけで見様見真似でスタートした英会話スクールはわずか5年目に生徒数200人を超えるマンモススクールになっていました。たいした実力もないのに「時の勢い」だけを味方に私はひたすら前へ前へと走り続けました。しかし、その頃から私は気づいていました、「確かに、自分には情熱はある、経営者としての器用さもある、だけど教育者としての展望や知識はないのではないか?」そんな折、J-Shineの存在を知り、外の空気を吸ってみようと軽い気持ちでmpiのJ-Shine資格取得コースを受講しました。それが、私がmpiの魅力の魔法にかかった瞬間でした。翌年にはmpiの中級資格を取得。その翌年はJ-Shineのトレーナー資格を取得。そしてその翌年にはmpiの上級資格を取得。もともと勉強好きなこともあり、児童英語の理論を知り、それに基づいた実践法を知り、現場で即試す。そのサイクルに知的満足度100%の日々でした。気がつけば自校はmpiのパートナー校になり、小学校英語指導者育成トレーナーとしての外部での指導者研修やセミナーでのレクチャーでもmpi色をバリバリに漂わせながら、熱く、時には暑苦しいほどの伊勢弁で、小学校英語を語る日々です。

 現在は地元の小学校では教員研修を年に6回のシリーズで担当させてもらっています。
実はこれは3度目の正直でようやく私に巡ってきたチャンスでした。同じ小学校に7年間で3回アプローチしました。校長先生が替わる度にめげずに「売り込み」をしました。小学校で英語支援者として関われるようになる道筋に、決まった道筋はありませんし、時には全く閉ざされているように見えたり、デコボコ道だったり、路頭に迷うことこの上なしの悪路です。実際、張り切ってアプローチしたのに軽くいなされると、心底がっくりもきました。しかし!!何事もネバーギブアップです。「どんなことでもいいから、私でお役にたてるなら、私を使ってください」と、謙虚に、自分の情熱を語り続けましょう。J-Shine資格を取得したのに、なかなか小学校の現場での活躍のチャンスが巡ってこないと、不安を漏らされる方にはいつもこのようにアドバイスします。「それでも自分から動き続けるしかチャンスを手にする方法はありませんよ」

 今年度の小学校での教員研修ではmpiの「144の活動集」をテキストとして使用しています。なによりもシンプルなのがいいです。文科省作成の分厚い、情報満載の「英語ノート」指導書と比べると、そのシンプルさと使い勝手が光ります。さらに私のお気に入りはこの本が「コミュニケーション能力の素地を養う」に真っ向から焦点を当てた上で、活動毎に「ねらい」が明記されていることです。指導者に活動のねらいをはっきり意識させ、よりバランスのとれた、連続性のある授業案を組むことに貢献しています。今年度、じっくり取り組んでいきたい一冊です。

 さて、この小学校のことをもう少し話したいと思います。ちょうど1年前、教員研修の1回目が終わったあと、嬉しいことに、参加された5,6年生の担任の先生方の士気が大変アップし、「オールイングリッシュを目指そう!」という流れになりました。実際、その後まもなく実施された保護者授業参観では5年生の全クラスで担任の先生がオールイングリッシュでの英語の授業を披露してくださいました。しかしながら、やはり毎週、毎週となると大変なこと。ひと月、ふた月と時間が経つと「オールイングリッシュの授業なんて、やはり無理があるのではないだろうか」という漠然とした不安が先生達の間に広がり始めました。何事も一進一退です。研修担当としては決してあせらず、先生方の日々のチャレンジに敬意をはらいながら、仕切り直したり、気持ちを丁寧にヒアリングする大切さを実感しました。新しい年度になり、5,6年の担任の先生方の顔ぶれは半分以上入れ替わりましたが、そんな中、今年も連続して6年生の担任になった若くて元気な男性の先生が、先日の研修の際にこうつぶやいておられました。「自分の英語はまだまだ,ほとんどボディランゲージばかりの怪しいものだけど、That’s a good idea.とLet me try.だけは確実に生徒に言わせられるようになりました」と。まさにmpiの哲学の結晶のような、That’s a good idea.とLet me try.の二つを確実に生徒に仕込んでくださるなんて、すばらしい勘の良さです。今年度も先生方に高い指導力に期待しつつ、がんばって進んでいきたいと思います。

 最後にトレーナーとしての今後の抱負です。一言でいえば、もっとJ―Shineの知名度を上げて、質の高い若手の英語支援者が小学校の現場で多く活躍できるようにすることです。そのためには、まず現在既に小学校で活躍してらっしゃるすべての英語支援者のみなさん!ぜひ日々いいお仕事をしつつ、ご自分がJ-Shine 資格ホルダーであることを常々小学校の先生方にアピールし、J-Shineの好感度をアップしていってください。トレーナーとしての私の使命は、J-Shine有資格者のフォローアップです。資格は取得したものの、活躍の機会に恵まれず、資格証がタンスの肥やしになっている方の掘り起こしとフォローアップ。特に地方には行けば行くほど、都市部でのフォローアップ研修等に参加するにも遠隔地で二の足を踏まれている方がたくさんいらっしゃいます。そのような人たちが、常に指導技術を磨き続け、新しい情報を入手し、小学校現場で必要とされるその時がきた時すぐに「いい仕事」ができるように研鑽の機会を提供していく役目を、三重県という地方で草の根活動をしていきたいと思います。そして、全国で多くの日本人英語支援者が活躍され、日本で小学校英語必修化が長期的に成功することを強く願っています。

 次にご紹介するのは、東京練馬区でご活躍のJ-Shineのトレーナーのお仲間、田村佳子さんです。よろしくおねがいします。