記事(レポート:小学校英語の現場から)|子供の英語教材、小学校英語、英語教室、指導者資格

記事
新着の記事
過去の記事
2008年12月までの記事
HOME > 記事 > 小学校英語活動報告
レポート:小学校英語の現場から
すでに全国小学校の97.1%〈平成19年度文部科学省調査〉2万1220校で何らかの英語活動が行われています。小学校学習指導要領では、「授業の実施に当たっては、ネイティブ・スピーカーの活用に努めるとともに地域の実態に応じて、外国語に堪能な地域の人々の協力を得るなど、指導体制を充実すること」とされています。2011年の高学年の小学校英語必修化に向け、各自治体、学校では様々な取り組みをはじめています。
2010年7月2日
小学校英語活動報告
〜英語パワー(英語が持つ可能性)〜
東京都練馬区小学校外国語活動指導員
J-SHINE 小学校英語指導者
mpi パートナー会員
石井 宏子
レポート:小学校英語の現場から

司会役 : Ladies and gentlemen, welcome to the Red Carpet Show!
Entry number one, please.

(Boy A and B 入場)
Boy A: Hi! Can I go to the bathroom?
Boy B: What???
Boy A: Can I go to the bathroom?
Boy B: What??? Do you know kendama?
Boy A: Yes. Yes. Can I go to the bathroom?
Boy B: What??? Can you play the piano?
Boy A: No〜〜. Can I go to the bathroom?
Boy B: Bye!
(Boy A and B 退場)

司会役: Comment, please.
審査員役: That’s good!
(数名): Great!
Excellent!
司会役: Thank you. Entry number two, please・・・

 これは、今年の2月に当時の6年生が、学校集会で全校児童の前で見せてくれたスキットの一部です。高学年がどのような外国語活動を行っているのかを、他の学年にも知ってもらいたいと思い、6年生に声をかけたところ、”Let me try!”と、クラスを越えて15名程の男の子、女の子が手を上げてくれて、人気テレビ番組のパロディーでスキットを演じてくれました。究極の ”Can I go to the bathroom?” のジェスチャーに、1年生から先生方まで大笑いでした。

 この2人の子どもたちの使っている英語の表現は限られたものとなっていますが、意味を十分に理解し、生きた言葉として実際に自分たちのものとして使っているのがポイントだと思います。企画を自分たちで考え、自分たちで納得したものを発表できたことが高学年の児童の達成感、今後の自信につながっていったことと思います。

 15名もの児童で行うスキットは小学校だからできる内容で、何より出演者自身が楽しんでいたことが良かったです。「英会話たいそう」の表現が定着したしるしですねと先生方と喜びました。普段の英語の授業でも担任の先生方はジェスチャーや表情をつけて大活躍、その成果なのです。担任の先生方が実際にやって見せてくださることが子供たちには一番説得力がありますね。なんとも私にとって、うれしいひと時でした。

 私が区報を見て応募し、JTEとして小学校外国語活動の現場で働き始めて5年目になります。外国語活動のモデル校でもなく、ごく普通の小学校ですが、先生方はとても協力的で、「英語ノート」に「英会話たいそう」を合わせて授業をしています。コミュニケーション能力の素地を養うのに「英会話たいそう」の活用が有効であると感じています。

 私が外国語活動の現場で強く感じることは、子供達の好奇心とエネルギーが何倍も授業を楽しくし、内容をどんどん発展させてくれることです。英語だから表現できることがあります。上記のスキットも英語だからこそ、自信を持って、ユーモアたっぷりに表現できたのだと思います。普段、自己表現が苦手な子でも、英語の時間は上手に表現でき、活躍できる子がいます。これぞ“英語パワー”、と言ってくださる先生がいます。

 この英語パワーがクラス経営にプラスに働き、“クラスに活気がでてきました”と喜んでくださった先生もいました。英語パワーは外国語活動を越えて、学校生活にも影響することがあるのです。
 子ども達との直接の関わりは時間割の1コマでしかありませんが、英語パワーのもつ大きな可能性に、この仕事のやりがいを感じています。それに何よりも一度に35人の笑顔に出会える外国語活動の現場は、Fantastic !です。