記事(レポート:小学校英語の現場から)|子供の英語教材、小学校英語、英語教室、指導者資格

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レポート:小学校英語の現場から
すでに全国小学校の97.1%〈平成19年度文部科学省調査〉2万1220校で何らかの英語活動が行われています。小学校学習指導要領では、「授業の実施に当たっては、ネイティブ・スピーカーの活用に努めるとともに地域の実態に応じて、外国語に堪能な地域の人々の協力を得るなど、指導体制を充実すること」とされています。2011年の高学年の小学校英語必修化に向け、各自治体、学校では様々な取り組みをはじめています。
2010年6月2日
担任の先生方も児童と一緒に
楽しめる外国語活動を目指して
J-SHINE 小学校英語指導者育成トレーナー
大阪府枚方市JTE
mpi パートナー会員
松延 亜紀
レポート:小学校英語の現場から
(1) 英語支援者として小学校に入ったきっかけ、動機、経緯
2004年小学校6年生の次男の担任の先生からお声かけを頂きました。私自身、小学生の幼い時期に英語で遊んだり、歌ったりしたりして英語のベースを作ってあげると中学校の英語がもっと楽しくなるのではないかと、常日頃から思っていました。もともと、私自身自宅で英語教室を始めたのは「中学生から少しでも英語の授業が楽しくスタート出来るために何かできないか」といった気持ちからだったので、それが公教育で行われる事を心強く感じました。
八幡市(京都)ではネイティブスピーカーの先生に年間10回ずつほど5,6年に来てもらい、残りの5回ほどを私が授業をさせていただく形が3年ほど続きましたが、最終的にはネイティブスピーカーの授業のみに移行されていきました。丁度その同じ時期に枚方市のJTE募集を知り、それに応募し、今日に至っています。

(2) 現在の活動状況
以前は学校裁量で4年生以下にも入っていましたが、今は多くの学校が「英語ノート」を使って5,6年に外国語活動を行っています。
枚方市は枚方市独自に単元を選んで指導案を作ってくださっているので、JTEはクラスの状況や子どもたちに合わせた内容に指導案を若干変更してHRTとTTで授業を行っています。
子どもたちは毎回元気に授業に参加してくれています。学校自体が落ち着いているせいもあると思いますが、コミュニケーション活動も毎回きちんと行えています。感想シートには「友達の事が分かって面白かった」「日ごろしゃべらない人ともしゃべった」などと書かれてあります。普段は友達同士わざわざ尋ねないことを外国語活動の授業の中で質問しあい、意外な発見があるのはいいなぁと感じています。
HRTとの打ち合わせもなかなか時間を割くのは難しいですが、時間前には必ずポイントだけお伝えし、また指導案にはHRTの役割を出来るだけ分かりやすく書き込むようにしています。ゲームやスキットのデモを見せるときにも毎回どの先生も積極的に参加してくださり、一緒にペアになって上手にやっていただいています。
枚方市の指導案があるので、他の教材を入れるのは難しいですが、アルファベットには音がある事を紹介する時にフォニックス・アルファベットの絵カードを使ったり、指導案の各ユニットに関連した絵本を出来るだけ紹介するようにしています。
先日も"Lunch Menu"のところで"Peanut butter and jelly"の読み聞かせをしてあげていると、途中から一緒に子供たちも付いてきました。最後に本物のサンドイッチを見せると、「へ〜!」と言う声が上がってきました。家に帰ってから、ピーナッツバターとジャムのサンドイッチを何人かは作って食べてくれたに違いないと思います。
絵本以外にも「バナナでなくてbananaチャンツ」と「みんなでフォニックス」を使っています。リズムがいいので子どもたちは楽しんでくれています。
枚方市の全小学校にはmpi教材の「みんなでフォニックス上・下」、
「Brown Bear, Brown Bear, what do you see?」のBig BookとCDがあります。

(3) 今後の課題、展望
枚方市は必修化が始まるずいぶん前から地域人材を入れ、体制を整えてこられました。研究授業も盛んに行われていますし、先生方への研修も行われています。今後小学校英語が先細りしないためにもこういった時間を先生方に作ってあげるのは大切だと感じています。
現場の先生方は本当にお忙しいです。その中で英語もやらなくてはならない不安を持たれている先生もたくさんいらっしゃいます。そんな先生方にいきなりいろんなことをしていただくのは気の毒だと感じています。
まず担任の先生方にも児童と一緒に外国語活動を楽しんでいただく。そして少しずつ、授業の中での役割を移行していくことができれば、先生方も安心して取り組んでくださるのではないかと考えています。
私は教室では英語だけ話すようにしています。となると、どうしても子どもたちは担任の先生の手助けが必要となり、授業の舵取りは担任の先生にしていただくようになります。だんだんと担任の先生主導の授業のスタートが実現していきます。先生方が自信を持って授業に参加してくださるようになると、お願いしなくてもいろいろな案を出して授業を盛り上げてくださるようになってきます。学校の先生方の活動のアイディアの引き出しの多さには毎回頭が下がります。
指導する側が楽しめる授業はきっと子ども達も楽しいと考えています。今後も担任の先生方と信頼関係を築きながら子ども達に楽しい外国語活動の授業を行っていきたいと思います。