記事(レポート:小学校英語の現場から)|子供の英語教材、小学校英語、英語教室、指導者資格

記事
新着の記事
過去の記事
2008年12月までの記事
HOME > 記事 > 子どもたちが自ら動く!「英語リーダー」が大活躍の英語の時間
レポート:小学校英語の現場から
すでに全国小学校の97.1%〈平成19年度文部科学省調査〉2万1220校で何らかの英語活動が行われています。小学校学習指導要領では、「授業の実施に当たっては、ネイティブ・スピーカーの活用に努めるとともに地域の実態に応じて、外国語に堪能な地域の人々の協力を得るなど、指導体制を充実すること」とされています。2011年の高学年の小学校英語必修化に向け、各自治体、学校では様々な取り組みをはじめています。
石川 玲子
2010年4月2日
子どもたちが自ら動く!「英語リーダー」が大活躍の英語の時間
J-SHINE小学校英語指導者認定資格者
杉並区英語活動サポーター
mpi セミナー会員
石川 玲子
レポート:小学校英語の現場から
(1)英語支援者として小学校に入るようになった経緯
 区の広報紙で特集していた「ボランティア養成講座」の一覧表を見ていて、目にとまった「英語ボランティア養成講座」に参加したのが、最初のきっかけでした。もともと英語は好きでしたが、正直なところ、そんなに上手なほうでもなく、指導の経験もゼロでした。その時は、「小学校でやる英語ってどんなものだろう?」という好奇心からの参加でしたが、実際講座でmpiの指導法を学んでみて、その楽しさにはまってしまいました。GestureとAll Englishだけでこんなにも子どもたちとコミュニケーション出来て、楽しく活動できるのか!!と驚き、同時に、自分にもこんなふうに指導出来るのか?と不安と期待の入り混じった気持ちで学んでいました。
 その後、杉並区内の小学校で英語指導者(JTE)として活動し始めました。子どもたちも、担任の先生も、私自身も、初めての英語活動でしたが、「英会話たいそう」を中心とした授業が成功して、とても嬉しく思いました。よりよい授業を目指して、改めてmpi J-SHINE 小学校英語指導者認定資格を取得し、現在、東京都杉並区の小学校4校で英語活動サポーターとして活動しています。最近は活動の場も広がり、英語活動の授業だけでなく、土曜日学校(「英語で遊ぼう」という、遊び主体の英語活動)や放課後活動の支援も行っています。また、区内の中学校でもテスト前学習会や英検対策講座などに参加しております。小学校を卒業後したあとも子どもたちと関わることができて、とても楽しい毎日を送っています。

(2)現在の活動状況
 1年生から6年生まで、さまざまな学年を担当していますが、どの授業でも「子どもたちが活躍する授業」を心がけています。授業の主役は子どもたちであるべきだと考えているからです。指導者が子どもたちにやらせるのではなく、子どもたちが自ら動きたくなるような工夫しています。その1つが、英語リーダーです。授業の進行に子どもたちを参加させることにより、子どもたちが自発的に学びを主導していくようになります。
 ここでは、担当して2年目となった4年生のあるクラスの様子をお話します。
 このクラスにはリーダーが五人います。私がクラスに行くと、すぐにリーダーの子どもたちは寄ってきてくれます。そして、私のバックの中から、今日のお天気と曜日のカード、そしてPamとTedのパペットを自分で見付けて、それぞれの担当のものを持っていきます。パペットを持ったリーダーは、“Let’s start our English lesson.”と言う係と、“Hello! How are you?”と挨拶する係です。絵カードを持ったリーダーは、クラスの皆に“How is the weather?” “What day is it today?” と問いかけます。そして、皆の元気良い返事と共に授業が始まります。“Let’s sing the Hello Song!” と言うリーダーの子は、自分でCDをセットして、タイミングをはかってスイッチを入れています。最初は私が準備していたのですが、ぐずぐず用意をしている私をリーダーが手伝うようになり、いつの間にか子どもたちが全部やるようになってしまいました。今から思うと、きっと子どもたちは英語が大好きで、待ちきれない思いで手伝いを始めるようになったのかもしれません。
 この英語リーダーは学期ごとに交代していますが、学習が進むにつれ、問いかけの内容も増え、結局クラスの半分以上が、最初と最後の挨拶や、ダンスリーダーで、授業の進行にかかわるようになってしまいました。子どもたちは教えられているという意識でなく、自分たちで授業を作っているという気持ちがあるおかげか、いつもとても積極的に授業に参加してくれます。

(3)今後の展望、課題、目標
  「英会話たいそう」や振りをつけながらのチャンツに、驚きと抵抗感を覚えられる担任の先生も少なくありません。ですが、子どもたちの目の輝きと、成長を見てもらえれば、必ず理解していただけます。担任の先生と視線を合わせて、「この子たち!やりますね〜!!」とうなずきあえるときは、本当にやっていてよかったと思います。
 小学校での活動では、担任の先生方と話し合い、協力して、子どもの可能性を伸ばしていくことが大切だと思っています。先生方にもより理解を深めていただき、子どもたちがたくさん英語を聞いて、たくさん英語を話して、たくさん友達とコミュニケーションをとれる、楽しい授業作りを目指していきたいです。