記事(レポート:小学校英語の現場から)|子供の英語教材、小学校英語、英語教室、指導者資格

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レポート:小学校英語の現場から
すでに全国小学校の97.1%〈平成19年度文部科学省調査〉2万1220校で何らかの英語活動が行われています。小学校学習指導要領では、「授業の実施に当たっては、ネイティブ・スピーカーの活用に努めるとともに地域の実態に応じて、外国語に堪能な地域の人々の協力を得るなど、指導体制を充実すること」とされています。2011年の高学年の小学校英語必修化に向け、各自治体、学校では様々な取り組みをはじめています。
2009年12月2日
担任がT1になる体制へ
〜異文化体験を楽しむ子どもたち〜
JTE(日本人英語支援者)
mpi セミナー会員
竹田里香(大阪府守口市)
レポート:小学校英語の現場から

(1)小学校に入るようになったきっかけ、動機、経緯
 きっかけは、7年くらい前、守口市の地域人材のボランティアに登録した事でした。この登録は英語だけではなく、こままわし、凧作り、水泳、読み聞かせ、園芸など多岐に亘るボランティアの登録です。市内の幼稚園〜高校までがこの名簿一覧を持っていて、学校サイドから直接連絡があります。動機としては、学校のクラスに入るとなると自宅教室とは何もかも違って難しいとは思いましたが、何事も経験だという気持ちからやり始めました。そして、娘の通っている学校から私の小学校での英語活動が始まり、そして、校長先生や教師の方々の転勤に伴って、依頼される学校が増えてきたというのが経緯です。

(2)現在の活動状況
この7年間でいろんな教材を使ってレッスンを1〜6年生まで行ってきました。去年までと今年とでは大きく変化しているので、分けてお伝えしたいと思います。去年までは『英語ノート』が無かったのと、学校及び担任の先生方の気持ちの面が大きく作用してすべてお任せという形でレッスンをしておりました。回数も学校によって違いが有りますが、3回〜6回で各学年を仕上げるという形態でした。1回目導入、2回目定着と3回目の発表に向けての準備、3回目発表という流れでレッスンを組み立てていました。
 使ってきた教材・題材としては、英会話たいそう、This is me、絵本、国際理解教育、ドラマ、英語落語などです。年数を重ねる毎に効果的な導入方法や定着、発展の仕方が分かってきて楽しく子どもたちと活動できるようになりました。
 それが、今年に入ってから実際に『英語ノート』が配られた事により、現場での外国語活動への意識が高くなり、担任の先生が今年1年かけて一人で授業できるようにして欲しいと言われる学校が増えました。今までは全学年に入っていたのを5・6年生に集中して1学期は私がレッスンプランを立て、授業も私が行う、2学期は担任の先生がプランをたてた後で、私が手直しをして担任の先生がT1になってレッスンを行うという段階まできています。それに伴い、教員研修も今年は具体的に体験的にというご要望で、最終的に自分達でレッスンプランを立ててみるという形の研修を行いました。
 通常のレッスンとは離れて、3年前から特別レッスンとして、ALTとのコラボのレッスンを行っていて、これが児童や担任の先生方から評価をして頂き、複数の学校で行っています。この活動は今年も『英語ノート』とのレッスンとは別枠で3時間(1・2時間は準備、3時間目にALTの先生が入っての本番)でなされています。この活動の目的としは、(1)Welcome Speechをいう。(2)一人づつ自己紹介をする(今までに導入してきたものによってセンテンスが違う)。(3)ALTに同じセンテンスで自己紹介をしてもらう。(4)グループに分かれて伝えたい日本のこどものあそびを考え、実際にALTと遊ぶ。(5)ALTの先生から子どものころにした遊びを教えてもらって遊んでみる。というものです。それぞれの活動に子ども達からの気づき、チャレンジ、自国の文化への振り返り、実際に伝えたいという気持ち、楽しい気持からもっと話したいというモチベーションへ繋げるそれがこの特別レッスンでたくさんできます。

(3)今後の展望、課題、目標
 児童英語に長く関わってきて得たものを、2011年から本格的に始まる小学校での外国語活動の中で少しでもいいものが伝えられたらという気持ちで日々頑張っています。
 課題としては、とても日々の業務に忙しい担任の先生が外国語活動という膨大で専門的知識のいることを負わせるというは無理が生じると思います。各校で外国語活動の専科の先生を配置して体制作りをすることがスムーズにいくのではないかと提案したいです。
 後は、活動状況の中で述べた、ドラマと英語落語をもっと取り入れられたらいいなと、真剣に考えています。これらの活動は英語習得の目的だけではなく、人間教育としての効果があったと感じています。ドラマに関しては、相手の事をしっかり見る、しっかり感じる、自分で考えて動く、という事を伝えられたこと、英語落語に関しては、クラス全体に温かい雰囲気が生まれた事が大きかったです。来年4月から大学院へ進学することが決まりました。わたしの研究課題として、ドラマ・英語落語・インプットが英語活動にいかに有意義であるかを統計をとり、研究したいと思っています。