2015年7月28日

自宅でモジュール学習
構成:mpi広報課
記事作成協力:mpi西日本エリアマネージャー
野中美恵
レポート:小学校英語の現場から

文部科学省は2020年を目途に、現在公立小学校5、6年生で必修科目とされている外国語活動を正式教科とし、3、4年生でも英語活動を必修化するとしています。
公教育で英語を学ぶ環境が整えられることは大変喜ばしいことであると共に、ご家庭でも、英語学習に対する興味が年々高まっており、mpiでも家庭での英語学習について、より一層力を入れ研究しています。
言語は一朝一夕で身につくものではなく、長い時間繰り返し使う中で、自分のものにしていくことができます。 日本で英語を学ぶ際には、いかにたくさん、英語に触れられる時間を確保することができるかがとても重要です。
英語教室や小学校の中だけで、終わらせてしまわないで、そこで学んだことと自宅で学べることを掛け合わせ、より効果的に英語を身につけていく教材の開発を進めています。

『-小学校英語-英語モジュールDVD』は、小学校の帯時間(朝の会の前や帰りの会の後などの10分~15分程度の時間)を活用し、効果的に英語を身につけていくことができる教材です。 1日15分程度週3回を目安として、同じ英語の歌やフレーズ、文字に触れることで英語を身につけていきます。

この教材では、発話や文字を書くなどの、アウトプット能力を急いで求めてしまいがちな英語学習において、まずは日本語とは違う英語の“音”をしっかり認識するというインプット学習を繰り返し行うことから始まります。
DVDでは、歌・チャンツ、アルファベット、フォニックス(アルファベット名前と¬音)、英語らしい動作と会話活動が収録されていますが、各単元、繰り返しの1回目では、“Let's watch the Video.”(こえをださないで、しずかにみましょう)という指示のもと、「まずは英語の音を集中して聞く」という活動を大切にしています。

まずはじっくり聞く(じっくり音をインプットする)ということが、英語学習になぜ大切なのでしょうか?
ここからは、mpi西日本エリアマネージャーの野中がお答えします。

英語のみならず、子どもたちが新しい言葉を覚えて使うようになるとき、まずは集中して音をしっかり聞くところから始まります。それから意味を覚えて自分の言葉として使うようになります。
今年になって流行っていたお笑い芸人のあの長いギャグ『ちょっと待て~・・・』を子どもたちが覚えている様子を見たとき、最初は無言で、真面目な顔をして必死で覚えようとしていました。 少し覚えたら、「使ってみたい!」次は、「完璧に言いたい!」そして最後は、自分なりの個性も加えて、友だちに大ウケするように長いギャグを言う。
これと同じことが、英語モジュールDVDを見て学習する子どもたちにも起きるのです。 ゲーム中心のお楽しみ会のような形は、子どもたちに英語学習の高揚感を与えますが、英語学習の定着という点では残念ながらしっかりできているとは言えないこともあります。
しっかり、じっくり英語を聞く、という学習は、子どもの英語力をぐんぐん伸ばす手助けになります。

英語教室に通われている生徒さんの保護者の方から、「自宅でCDを聞くだけが英語の宿題ですか?」、「CDは聞かせていますが、聞くだけで、漫画を読んだり、他のことをしているので『ながら学習』になっているのですが…」、「聞くだけで話さないので、子どもの英語の発音を聞いたことがない」等々のご相談を受けることがあります。
確かにCDを聞いて練習をするという宿題は、宿題に取り組む子どもたちの自主性、学習意欲で個人に差が出るので、クラス全員の子どもたちに、自宅学習を通して同じ英語力をつけさせることができるのかどうか、指導者としてはいつも気になるところです。

私の教室の生徒さんで、CDを聞くという宿題を、ほとんどやってこない子がいました。教材に付属している音声教材のCDはいつも未開封のままでした。したがって、絵本は1冊しっかり読めない、歌は好きな歌だけ歌う、『英会話たいそう』の英語フレーズも、スキットをするたびに、他の生徒に教えてもらうといった調子でレッスンに参加していました。
お母様は仕事でお忙しく、宿題を見る時間を取るのが難しいため、お子様の学習ケアが今までできなかったことを反省されていたので、『-小学校英語-英語モジュールDVD』を紹介し、お家で見せるようにお伝えしました。
その週のうちに、お母様は夕方の家事の傍ら、お子様に英語モジュールDVDの3回のレッスン分を毎日、視聴させたそうです。1ヶ月くらい経過したころ、レッスン中のお子様に変化がありました。 まず、教材についている未開封のCDが開封されたこと、真っ白な宿題帳の「CDを聞いた」欄に、「○」がつくようになったこと、歌を楽しく大きな声で歌うようになったこと、アルファベットの文字と音が分かってきたこと、『英会話たいそう』のフレーズを、お友だちのヘルプなしで言えるようになったことなどなど、たくさんの良い変化が起こりました。お家での様子をお母様に聞いたところ、DVDモニターの前にじっと座ってDVDを見ながらブツブツつぶやいていたそうです。
このお家での様子を聞いたとき、とても嬉しかったと同時に、同じ歌・アルファベット・会話表現を3~4回繰り返し視聴して、言えるところは一緒に英語を言ってみる、という内容で構成された『-小学校英語-英語モジュールDVD』の学習効果を実感しました。シンプルな英語を何度も聞くことは、一見退屈な学習と思われがちですが、繰り返し何度も聞く、繰り返し声に出して言ってみるという学習が、英語学習の土台を築くものだと確信できました。

「歌・チャンツ」「アルファベット」「会話」の3要素を繰り返し学ぶ構成について。

英語の歌は、英語のリズム全てが詰まっています。 英語の歌を歌うことで、子どもたちに英語マジックがかかります。 A,B,CからZまでのアルファベットが言えると、小さな子どもたちは、「英語が話せる!」「できる!」と誇らしげに言います。 しかし、L,M,Nあたりになるとしっかり発音できているかどうか、怪しい感じです。これは、いつもしっかり聞かないまま、アルファベットを覚えてしまうことが原因です。
『-小学校英語-英語モジュールDVD』では一文字、一音ずつ紹介していますので、子どもたちはじっくりと、英語の文字の“名前”と“音”を覚えていくことができ、フォニックス学習の基礎を、自然に築いていけるようになります。
簡単な英語を話すことができるようになると、子どもたちは、すぐにそのフレーズを使って楽しく他者とコミュニケーションを取ろうとし、フレーズが通じたときには、“英語でコミュニケーションが取れる喜び”を実感します。
『-小学校英語-英語モジュールDVD』では、歌・チャンツ、アルファベット、会話を繰り返し学ぶことで、子どもたちに英語を学習する機会を作り、自信をつけ、通じる英語を使う力を培うことができます。

『-小学校英語-英語モジュールDVD』→こちらより
『英会話たいそう』→こちらより