2012年9月3日
『もっと英会話たいそう』で、
子どもの英会話に役立つ表現を
身につけよう!
“You can do it!”
mpi会長 松香洋子
レポート:小学校英語の現場から

全国の英語教室ではもちろんのこと、公立小学校でも大人気の英会話教材『英会話たいそう Dansinglish』の続編『もっと英会話たいそう』が、9月20日に発売となります。今月の新着記事では、mpi会長松香洋子が、元祖『英会話たいそう』を制作した経緯、そして教材のコンセプトでもある「表現をランダムに掲示する」ことについて、込めた思いを語ります。

レポート:小学校英語の現場から

コミュニケーションのための英会話教材を作りたい!
"Do you have a pen?"と聞かれたら?

 私は1979年に「松香フォニックス研究所」を立ち上げましたが、フォニックスを教えただけでは子どもたちは英語が話せるようにならないということは早くから自覚していました。1980年代前半、日本にはまだまだ「本当の子どもの英会話に役立つ」という意味での教材がありませんでした。英会話というからには、コミュニケーションのために使う英語でなければ意味がありません。ですが、当時は例えば、"Is this a pen?""Yes, it is."といったようなことを習う教材が主流でした。
"Do you have a pen?"と聞かれたら、"Yes, I do. (はい。持ってます。)"だけでは、文法的には正しくてもあまりにも無愛想。"Here you are."や"Is this OK?"と言いながら、ペンを差し出せるのが思いやりでありコミュニケーションです。
 そこで、"Ouch!""Are you all right?"や"Ah-choo!""Bless you!"といったような、日本ではまだあまり知られていないけれど、子ども同士のコミュニケーションに特に頻繁に使われている英語表現を集めた教材を制作したところ、大ヒットとなりました。それが、『英会話たいそう』の前身である『Dialogues for Children 0』です。

会話とは、"Hi!"と"Bye!"のパンで挟まれたサンドウィッチ
 会話とは、まず誰かに出会って"Hi!"と言うところから始まり、さよならの"Bye!"で終わります。この"Hi!"と"Bye!"をサンドウィッチのパンだとすると、その間に挟まる「具」の部分は、種類も自由、厚さも自由。そうして、思い思いの美味しそうなサンドウィッチを各々が作り上げていくのが「会話」です。このパンの中に入る具の数々(表現)を、子どものために厳選して取り揃えたのが、その後The Japan Timesから発行した『ゼロから始める英会話』のコンセプトでした。

 しかし、会話というのは一筋縄ではいきません。状況に応じて、"Are you ready?"と聞かれたら、"Not yet."のこともあるし、"Yes, I’m ready."のこともあります。そこで更に、具の組み合わせ方も自由にできるように作り変えたのが、『英会話たいそう』です。
"Can I have a sticker?"と言われたら、"Of course"と言うこともあるし、"This is for you."と返すこともできます。"This is for you."とスティッカーを差し出されたら、"Really!"と喜びを表したり、"Thank you"とにっこりほほ笑んだりします。
『英会話たいそう』では、それぞれの表現を、臨機応変に使うことができるように、順番に入れるのではなく敢えてランダムに入れ、そこに歌やダンスをつけて発売しました。

歌やダンスで英語を学ぶ利点
 私たちが日常で使う決まり文句には、一定のリズムがあります。
例えば日本語で考えてみると、「いただきまーす」や「ただいまー」などは、誰が話してもほぼ同じような調子になります。英語でもそれぞれの表現にはそれぞれのメロディーがありますが、そのメロディーを取得するのにぴったりなのが、「歌」です。
また、「言葉」を「表現」に変えるには動き(ジェスチャー)が不可欠です。ジェスチャーを自然に身に付け、表現力を持って英語を話すことができるようになるために、教材に「たいそう」を取り入れました。

子どもは決められた中で、遊びながら学ぶのが得意
 子どもというのはいつでも、友達と馬鹿らしい会話を大笑いしながらするのが大好きです。"Excuse me"というフレーズを習ったら、黒板消しを相手の背中におもいっきり押し付けていたずらをしてから"Excuse me!"と言ったり、女の子のスカートをめくってから"Excuse me."と言って遊び始めます。子どもとは、本来的に自分で自分の会話を作る能力があるのです。
 世界中の人とコミュニケーションする、インタラクションを取るために英語を学ぶのですが、インタラクションは、話し手が“自分自身の英語”を話さなければ確立できません。
『英会話たいそう』は、子どもにとって“自分自身の英語”が話せるよう、その表現を厳選してあります。また、この96表現の中から自分が必要と感じるものを組み合わせて会話をする、と限定することで、どのように組み合わせても英語が間違っていない会話が作れるようになっています。子どもは、決められた範囲で、遊びながら学ぶのが得意なので、まずはこの96表現をばっちり身につければ、通じる英語が話せるようにできています。

"You can do it!""Never give up!" と言い合える会話
 3・11の東日本大震災後、自分には何ができるかと悩み、落ち込み、苦しみました。そんな時、この『もっと英会話たいそう』という、『英会話たいそう』の続編制作に、勇気を持って取り組むことで、これからの日本の子どもたちに大きな夢を広げたい、そのように考えるようになりました。
そして、最初に思いついたフレーズがこれでした。 
"You can do it!"
"Don’t give up!"
 元祖『英会話たいそう』では、"Hi!"で会話を始め、"I have to go! ""Bye!"などで終わるというスキットが、多くの子どもたちの間で作られましたが、『もっと英会話たいそう』では、限られた96表現の中で、一体子どもがどんな会話を生み出すのか、何を仕掛けてくるのか、子どもの会話がどれほど馬鹿らしく、愉快で、自分自身を表現するものになるのかが楽しみです。
 私の希望としては、"Hi! I like your ~"という挨拶に続く褒め言葉から始まり、"Excellent!" や"You can do it!"" Bye!"と終わるような会話をたくさん作ってくれることを願っています。


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