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松香洋子
2011年1月5日
2011年は「コミュニケーションのための英語教育元年」
〜皆さんとチャレンジしたい3つのこと〜
mpi会長 松香洋子
レポート:小学校英語の現場から

3.――もっと英語を読ませよう。

ある先生が教えてくれました。
幼稚園の時からずっと教えている4、5年生のクラスでのこと。
mpiの多読絵本のBBL(Building Block Library)が教室に届いた日、封を切って、テーブルに絵本をだすと、一人の子どもがそれを早速読み出したそうです。
するともう一人の子どもも読み出したそうです。
気がつくと、全員の子どもが本を取っては、それを読んでいる。
1冊終わると、次を読む。
「ふ〜ん」「なるほど」「おもしろい」という顔。
子どもたちはやめない。
静かな興奮の時間が流れ、その日のレッスンはついに最後までそれで終わったそうです。多読の始まりです。

Building Blocks Library子どもたちの目が輝き、子どもたちの顔が満足そう。
「読める、読める、英語が読める!」
子どもたちにとって、大きな発見。そして先生にとっても大きな発見。
BBLのシリーズが届く度にこれを繰り返しているそうです。

 



英語を教え始めた1年目からこのようなことができないのは確かです。
しかし、幼児が大きくなる時のことを思いだしてみましょう。お母さん、お父さんが繰り返し読んで聞かせた絵本を、子どもはある時、「読む」でしょう。
本は逆さまになっているかもしれませんが、耳人間である幼児は本をまるごと覚えているものです。
英語を学んでいる子どもにも同じことが起きます。

mpiのキッズ発表会を見る度に思うのです。
どうして子どもはあんなにも素晴らしく、脈略もないと思える絵本をおぼえることができるのでしょうか? それは子どもが大きな言葉のかたまりを飲み込むことができるからです。日本語だろうが、英語だろうが、それは関係がないのです。

Brown Bearからはじまり、Bears in the Night, From Head to Toe, In a People House, The Lady with the Alligator Purse, Peanut Butter and Jelly, I'll Teach My Dog 100 Words, Mr. Brown Can Moo. Can You?
なんでもさらさらおぼえます。素晴らしいことです。

そしてやがて、自力で英語の本を読める時がやってきます。
これは音声的に何でもおぼえてしまう初期の「読み」とは違います。
はじめは1つ1つ文字を追い、フォニックスを整理しながら読んでいても、やがて子どもはこれまでの人生経験、観察力、類推力、創造力を足して、読めないはずのものも読んでいくのです。

ピアノの先生に聞いたことがあります。
「子どもはどうやって楽譜を読むようになるのですか?」
「子どもは視覚的な山勘で楽譜を読みます。五線譜を一つひとつ数えたりしません。だから早いのです」

まさにその通りだと思うのです。
フォニックスを教え、そして、自分で読むことを奨励すれば、子どもは「山勘」で英語を読むのです。山勘の中には、英語の歌やチャンツを歌った経験、絵本を読んだ経験がすべて含まれているのです。

日本の子どもはもっと読めます。
先生が読ませないから読めないのです。
先生がいつまでも1語、1語、教えるからです。
1文、1文、訳すからです。
1文、1文、解説するからです。
教える時と、教えない時をわけないと、子どもは自立しません。自立こそ、教育の原点であり、教育の最終目標です。

さあ、結論です。
今年も、子どもの可能性を信じ、大人にはもうできないことができる子どもを尊敬し、子どもの可能性を最大限に引き出す1年にしましょう。
皆様の「たたかい」を楽しみにしています。