古川昭夫(SEG 多読教室主宰)×Glenn McDougall(シリーズ著者)
2010年1月5日
だからBuilding Blocks Libraryは面白い!
~制作者対談~
古川昭夫(SEG 多読教室主宰)×
Glenn McDougall(シリーズ著者)
レポート:小学校英語の現場から
大好評のフォニックスリーダーBuilding Blocks Library(BBL)。全9レベル62冊のうちLevel 1~7が出そろい、Level 8~9も続々刊行されます。このシリーズのコンセプトづくりや語彙選定を担当したSEG 多読教室主宰・古川昭夫先生と、原作者のGlenn McDougallが、子ども向けリーダーとしてのBBLの特徴と面白さを語ります!
Building Blocks Library  Level 1~7(既刊)、
Level 8~9(近々刊行)

Building Blocks Library Level 5
レポート:小学校英語の現場から

子どもが読みたいと思う作品にしよう

古川 Building Blocks Library(BBL)の制作をスタートするに当たって、「こんなものにしたい」というイメージがありました。子ども向けのリーダーといっても、市場にある多くは昔話のようなものなんです。ですから、「子どもが主人公で、現代を舞台にしたリーダーにしたいな」と。

物語の内容も、「子どもが読んで面白いものにしましょう」と、制作チームの皆さんと話し合いました。大人が子どもに読んでほしいと思う作品ではなく、子どもが読みたいと思う作品です。

最終的に全9レベル、62タイトルの制作が決まると、中心となる著者が必要ということで、mpiの教材を執筆しているグレンさんが適任だろうという話になりました。グレンさんは昔から物書きだったんですよね?

グレン そうです。生まれ育った南アフリカではジャーナリズムを学んで、Sunday Tribune紙で記者をしていました。政治部の記者でしたから、Nelson Mandelaの選挙についての記事も書きました。

1994年にオーストラリアに移住してからも、いろいろな仕事のかたわら執筆を続けていました。大学で創作ライティングの指導もしましたし、短編でBanjo Paterson Awardという文芸賞をもらったこともあります。

日本に来た2004年以降は、mpiのThe Goose with the Golden Eggsや宮沢賢治のGorsch the Cellistなどの教材を執筆してきました。

古川 BBLは構想段階を含めると2年以上におよぶ制作ですね。執筆でいちばん大変だったのはどんなところですか?